ミュータント・ニンジャ・タートルズ：影＜シャドウズ＞

シリーズ第2作で、アクションの迫力などは既にお馴染みとあって、1作目のインパクトと同様とはいきませんでしたが、ティーンネイジャーの物語らしく、一度築いたチームワークをどう強固し、維持していくかというテーマが描かれている点で、続編としての構成がしっかりしている印象でした。前作で主演のミーガン・フォックスと、カメラマン役のウィル・アーネットが続投していてホッとしつつ、新キャストでローラ・リニー、スティーヴン・アメルが登場し、豪華さもアップ。特にスティーヴン・アメルは、海外ドラマの『ARROW／アロー』を観ているファンとしては、嬉しいキャスティングで、同作でのクールでカッコ良い役柄とは打って変わり、本作ではちょっと間抜けでコミカルなキャラクターを演じていて新鮮味がありました。
前作はクールなイメージで売っていた印象でしたが、今作ではイノシシとサイに変身する人間も出てきたり、コミック的要素が増しています。ミュータント・タートルズ達と同様のティーンネイジャー向けの作品であることがわかりやすくなりましたが、まさに若くてはつらつした楽しいアクション映画に仕上がっているので、どなたでも安心して楽しめますよ。