ロッシ・デ・パルマの存在感と独特な魅力が全開!正直なところ美人さんというカテゴリーに入るかわかりませんが、そこが本作のキャラクター設定にピッタリで、女子の多くは彼女が演じるマリアを応援したくなるはずです。でも、ユーモラスに描きながらも皮肉たっぷりなストーリーで、ラストもかなりビターです。そこで好みが分かれるかも知れませんが、すごくリアリティのある内容になっていて、反論を許さないムードがあります。金銭的に価値があるものに囲まれているけれど幸せではないセレブと、生活に苦労しながらも本物をつかもうとする庶民派の対比が描かれていて、おとぎ話的な要素はありつつ、現実を突きつける内容です。それは、庶民派にグサッとくるだけでなく、セレブにこそグサッとくる内容なので、世知辛い世の中を嘆いたストーリーと言っても良いかも知れません。というわけで、一見小気味良さを期待させる作品ですが、実際は辛辣な内容が描かれているので、そういう辛口なストーリーが好きな方にオススメです。ちなみに私はこういう意地悪な作品が大好きです(笑)。 |
手っ取り早く得たニセモノの愛、どうあがいても掴めないのに欲しくなる愛…と、もどかしくなる恋愛模様が描かれているので、カップルで観てロマンチックな雰囲気になるようなストーリーではありません。でも、反面教師的に観るには充分な内容なので、「私達はこういうのじゃないよね」という上から目線で楽しんでもらえるなら、デートで観るのも良いと思います。 |
大人の恋愛の辛さを綴った作品なので、キッズにはまだピンとこないと思うし、まだ恋愛に対して夢や希望を持っていて欲しいので、こういう恋愛の辛辣な部分は今観なくても良いでしょう(笑)。中学生以上なら、恋愛が身近なものになってくるので、本当の愛を掴むための悪いお手本として観てみても良いのではないでしょうか。 |