2014年7月5日より全国公開
ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
公式サイト
『眠れる森の美女』のオーロラ姫とマレフィセントのストーリーですが、これは全く新しいストーリーとして楽しんで欲しい内容です。悪役のマレフィセントも角度を変えれば、全く違ったキャラクターに見える、そういうおもしろさにプラスして、主演のアンジェリーナ・ジョリーの人生とリンクする部分が感じられ、子どもがたくさんいる家族を持った今の彼女だからこそピタリとはまっていて感動がより増して感じました。ブラッド・ピットとのあいだに産まれた実娘ヴィヴィアン・ジョリー=ピットとの共演シーンもあるのですが、幼きオーロラ姫を演じているヴィヴィアンが「アップ!アップ!(抱っこ!抱っこ!)」というシーンが可愛すぎて、マレフィセントの気持ちが動かされていく感覚をこちらも実感できるほどでした。この母としてのアンジーと女優としてのアンジーが同居する表情が見られたとても貴重なシーンはすごく印象的でした。そして、成長したオーロラ姫を演じるエル・ファニングも、美しく純心無垢なキャラクターにピッタリ。結末は最近のディズニー作品のパターンから少々想像は付きましたが、それでも感動的で気持ちの良いラストでした。キャラクターとストーリーだけでも充分楽しめましたが、大きな翼で空を飛び回るマレフィセントのシーンもスピード感と迫力があり、こういうスケールは正直期待していなかったので、予想外のお得感がありました。 愛がすべてを動かすという王道のテーマですが、少し捻りが利いていて、王子様とのストーリーだけに終わるよりもこういうストーリーの方が心が洗われる気がします(笑)。今までのアンジェリーナ・ジョリーの作品とは違ったタイプの作品で、彼女の女優としての幅も広がりこれで次のレベルに進んだと言えるのではないでしょうか?今までのカッコ良いアンジーも大好きだしこれからもそういう役をやって欲しいですが、こういう(キャラクター自身は人間ではなく妖精ですが)人間臭いキャラクターをやってくれることをこれからも期待します。 |
デートで観るのもオススメな内容です。元のストーリーは『眠れる森の美女』ですが、ミュージカル仕立てでもないし、ただのプリンセス・ストーリーではないので男子でも楽しめると思います。一種の愛憎劇、人間ドラマとして、老若男女問わず、どんなカップルでもオーケーでしょう。『眠れる森の美女』を知らなくても楽しめるし、逆にオリジナルのストーリーはどうなのか知りたくなったら、「今度、家でオリジナルを観よう」と誘えば、次のデートの約束もできますよ。 |
キッズにもティーンにも文句なしにオススメの作品です。オリジナルの『眠れる森の美女』を観てから本作を観ても良し、先に本作を観てからオリジナルを観ても良し。オリジナルを観ずに本作だけでも楽しめますが、物事は角度を変えて見たり、解釈を変えてみると、大きく変化することを知って欲しいので、ぜひ観比べてください。 |
関連記事:
■来日会見、アンジェリーナ・ジョリー、エル・ファニング、上戸彩(日本語吹き替え版声優)
■TJE Selection イイ男セレクション/シャールト・コプリー
■TJE Selection イイ男セレクション/サム・ライリー
■TJE Selection イイ男セレクション/ブレイトン・スウェイツ
©2014 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2014.6.23 TEXT by Myson