2012年8月3日リリース
レンタル同時(左記のジャケットはセル用DVDです)
2012年3月24日より全国順次公開作品
マリリン・モンローに恋しちゃう青年が良い塩梅で垢抜けていなかったのがリアルでした。ミシェル・ウィリアムズは華奢で小柄なイメージが強かったので、肉感のあるマリリン・モンローを演じるのってどうなのかなと思っていましたが、なかなか役にはまっていたように思いました。何度か裸の後姿が映りますが美しいです。 誰もが手に入れたい魅力的な女性であり、彼女を射止めた男性は彼女に夢中であるはずなのに、特定の人と結ばれると、相手は疲れ、彼女は愛が足りない感じになるのがなんとも皮肉です。マリリンの短い恋はほかにもあったことが劇中でほのめかされていますが、きっと相手がどうかに関わらず、彼女自身が満たされることはない理由を抱えているんでしょうね。それは生い立ちに関係があるのかも知れないですが、常にスター=マリリン・モンローであることを求められるのが理由の1つなのだと思いました。男性が求めているのはマリリン・モンローであり、本当の彼女ではないのかもしれないというところで、彼女は自分に戻れる場所がないのは不幸です。きまぐれな悪女と見ればそれまでですが、真相は謎で、そんな謎めいた点が彼女の魅力なんでしょうね。 この映画を、ピュアなラブストーリーとして楽しむ人、マリリン・モンローの知られざるストーリーとして楽しむ人、映画界で起きていたスターたちの日常として楽しむ人、いろいろいると思いますが、女性視点では、自分が求める愛とはどんなものかを客観視するのに良い映画だと思います。 |
本作はいろいろな角度で楽しみ方は違ってくると思いますが、ステキなラブストーリーとして楽しめるので、デートで観ると良い雰囲気になるでしょう。普段から男子を振り回し気味の女子は、この作品を2人で観て客観視してみるとおもしろいかも知れません。「俺はこの振り回され方よりマシだな」と思ってくれるか、「マリリン・モンローならまだしも、ただの一般女子に振り回されている俺は何なんだ!」と憤慨させてしまうかは、連れていってのお楽しみ(笑)。 |
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2012.2.26 TEXT by Myson