「フランケンシュタイン」の著者が18歳の少女だったとはビックリ!でもとてもピュアだからこそ愛に傷付き、いつも寂しさを抱えてきたメアリーが送ってきた人生を知ると、彼女がフランケンシュタインの物語を生み出したのも頷けます。時代背景的に今よりもっと女性が生きづらい時代に、自分の生き方を追究した人物としても彼女にとても共感を覚えましたが、苦難の多い日々のなかでこうして物語が生まれたと知って、「フランケンシュタイン」という作品自体の尊さも感じたし、印象も変わりました。エル・ファニングの演技が本当に見事で、幼いながらも揺るぎない信念を持ち、大人の未熟さまで包み込んでしまう主人公の強さを印象づけています。大人なら簡単に別れてしまいそうなダメ夫も見捨てずに愛を貫く生き様は尊敬に値するし、彼に苦労させられたことも物語の誕生に繋がっていると思うと切ないですが、ラストまで観て、彼女の女性としての強さと成熟度に圧倒されます。そして、彼女のクリエイティブな面についても、書く仕事をしている人間にとって、とても刺激を受ける要素が多く、個人的にも観て良かった、観るべき映画だったと思えました。ものを作り出す仕事をしている人、生き方に迷っている女性にぜひ観て欲しいです。 |
“自由恋愛”“駆け落ち”“不倫”など、センセーショナルな内容が描かれているので、頭の堅い人が観ると、どういう反応をするかわかりません。ラブストーリーとも言える作品なので、ロマンチックなシーンも多いですが、辛い展開もたくさん出てくるので、カップルで観るよりも1人でじっくり観るか、仲の良い友達と観るほうが堪能できるでしょう。 |
「フランケンシュタイン」については、皆さんも1度は名前を聞いたことがあるでしょうし、物語の内容を知っている人も多いと思うので、その「フランケンシュタイン」を書いた18歳の少女の物語だと聞けば、きっと本作にも興味を持てるでしょう。派手な描写や展開はないものの、心理描写がとても巧みなので、すんなり感情移入できて見入るはずです。明るいストーリーではありませんが、サクセスストーリーではあるので、苦境に立たされている人や、夢を追いかけている人は、とても勇気づけられますよ。 |