2017年7月8日より全国公開
東宝
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一見ジブリ作品かと思う人もいるでしょうが、本作はジブリ卒業生が発足した“スタジオポノック”初の長編作品です。スタジオポノックは、スタジオジブリ出身で本作のプロデューサーを務める西村義明が2015年4月15日に立ち上げたアニメーション制作会社。本作で監督を務める米林宏昌は、1996年にスタジオジブリに入社。『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『ハウルの城』『崖の上のポニョ』ほか多くのヒット作に携わり、2010年公開の『借りぐらしのアリエッティ』で監督デビュー、『思い出のマーニー』でもメガホンを執りました。そして監督としては今回が3作目となりますが、プロデューサー、監督以外にもスタジオジブリで活躍してきたクリエイターやスタッフ達が多数本作に参加しています。アニメーション制作では珍しいことではないのかも知れませんが、エンドクレジットを観ていたら、PRODUCTION I.Gほか、大手アニメーション制作会社の名前も出てきて、垣根を越えて作られているんだなと興味深く思いました。昨今はアニメーション作品が大盛況ですが、新時代に突入した感がありますよね。こうして若い世代のクリエイター達が活躍するのを観て、宮崎駿監督も刺激を受けて復帰したのかも知れないなと勝手に想像しちゃいました。 物語は原作を読んだことがないのでどこまで脚色しているのかわかりませんが、もう少しだけ主人公の性格や周囲の人間のドラマを掘り下げて欲しかった気もします。でも、ある種のコンプレックスを持った少女が、ひょんな事から大きな冒険に出て戦うストーリーは、シンプルで観やすいと思います。美しい風景、デザインのユニークさ、キャラクターの躍動感には、スタジオジブリの遺伝子、志を継ぐ部分が大いに感じられました。世界に誇るアニメーション業界で新たな旋風を巻き起こすであろうスタジオポノックの初作品をぜひ観てください。 |
美しい風景のなか展開する、魔法の世界のお話で、気まずくなるようなシーンもないので、デートで観るのも良いと思います。スタジオジブリ出身者達が作った作品といえば、質の高さもわかり、誘いやすいでしょう。観た後は感想を語り合うも良し、さらっと次のメニューに進んでも良し。気負いせずに観られる作品です。 |
魔法大学のシーンなど、キッズやティーンの皆さんがウキウキしそうなシーンがたくさんあります。メアリが住んでいるお家や街並み、魔法の世界の建物や乗り物など、観ているだけでも楽しくなります。親子で観ても、友達と観ても楽しいと思いますよ。 |
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©2017「メアリと魔女の花」製作委員会
2017.7.5 TEXT by Myson