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2015年11月6日より全国公開
プレシディオ
公式サイト
 本作は実話をベースに映画化されましたが、戦時中にこういう働きをしてくれた人達がいたことにまずとても感動しました。戦時中は、誰もが命がけで文化や芸術なんて二の次という状況ですが、人間らしく生きるために、こういったものにいかに価値があるのか、改めて考えさせられました。私の大好きな映画という文化もそういうなかに入るものですが、娯楽って無くても生きていけそうですが、辛いときこそそういったものが精神的に助けてくれるということは多々ありますよね。本作は戦争と平和について説教じみたことを語るような映画ではないですが、国同士が戦う影で、他の国の文化も守ろうとする人達がいるということに平和への希望をすごく感じました。一方、ナチスが、数々の芸術品を独占し、さらには無残にも一部焼き捨てたりという事実に相当腹が立ちましたが、文化や芸術が政治的に利用された具体的な例としてとても勉強になりました。キャラクターも皆とても魅力的で、エンターテイメントとしての完成度も高く、本当に楽しめました。戦時中の実話を映画化というと、少し構えてしまいますが、歴史の描写とエンターテイメント性がバランス良く、何より文化、芸術への熱い思いに共感できました。いろいろな意味で多くの方に観て欲しい一作です。 |
 デートで観るのにもオススメの作品です。戦時中の実話の映画化ですが、もしそこを意識しないで観ても楽しめるくらい、観やすい構成になっています。キャストも本当に豪華で名優揃いなので見応え充分。ラブ・ストーリーはほぼ無いですが、ある意味ロマンチックなシーンがセンス良く盛り込まれています。観終わった後は、絵画や彫刻など芸術作品にも少し興味が湧くと思うので、次のデートは美術館などに行ってみるのも良いですよ。 |
 昔の著名な芸術家や芸術品の名前が出てくるので、少し社会の時間に習っているくらいの方が楽しめるとは思いますが、小学校高学年以上ならストーリーにはついていけると思います。よくある戦争映画とは切り口が違っているので、たまにはこういった視点から戦争を知るのも良いと思います。気構えせずに素直に史実を知るきっかけに観てみてください。気になる芸術家や芸術品があったら、鑑賞後に調べてみると、視野も広がりますよ。 |
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2015.11.4 TEXT by Myson
