時代の波に乗りたくない、乗れない主人公は、ただ頑固なだけではないのはよくわかるし、誰にでもこういう一面はあるので共感できます。一方、知ろうとせずに拒否して取り残されていく様子は反面教師的に観られます。それがミュージシャンとしての主人公、恋人としての主人公という立場で描かれていくのですが、好きなものが同じであるカップルの陰と陽の描写がとても生々しくて、ラブストーリー特有のハラハラドキドキ感が上手く演出されています。冒頭は険悪なムードがとてもリアルで恋愛を経験した方なら胸が痛くなるかも知れませんが、徐々にラブラブだった2人のシーンも振り返っていくので、恋愛を疑似体験できると思います。 |
同じ分野で夢を追いかけているカップルが観ると、すごくリンクする部分が多いと思うので、多少気まずくなるかも知れませんが、結果的には一緒にこの映画を観て良かったと思えるはずです。同じものを好きだと、気が合う反面、微妙なところで価値観が違って、ストレスに感じることもあるでしょう。でも、それを客観視したいと思うカップルはぜひデートで観てください。 |
大学生くらいなら、現実的な観点で将来の夢を設定し始めるので、本作は等身大で観られると思います。好きなことを趣味としてではなく、仕事として成立させるにはどうしたら良いのかという点も興味を持てるはずです。そういう意味で、中高生なら、内容は充分に理解できるので、興味があれば観てみてください。 |