2011年11月11日より全国公開
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公式サイト 予告編
作は実話の映画化なのですが、主人公ビリー・ビーンが、自身が昔、野球の能力だけでなくルックスや頭脳などにも恵まれた5拍子揃ったルーキーとして膨大な契約金をもらい相当な期待を背負いながら野球選手として成功しなかったという経緯を経て、マネーボール理論を実行するところにおもしろさを感じました。“条件的に優秀な選手”を揃えるだけではなく、チームとしての構成やある意味での“実績”をもとにメンバーを編成していくという発想。こういう考え方、大好きです。だって誰にだってチャンスはあるし、巡り合わせってことですよね。それってすごくおもしろいし素敵です。「お金」と「データ」に焦点を当てたドライな発想に見えますが、全然そうではないと思いました。野球を愛するがゆえの発想です。それを周りでゴチャゴチャ言って自分は変わろうとしない人たちは自分を守りたいだけだと思いました。こんなに奇想天外なことを信じ続けるのは大変なことです。でも、主人公は自身の体験があるからこそ、物事を違った角度から見ることができたんだと思うし、野球経験がないけれどデータ分析が得意なピーターの提案を素直に解釈できたのだと思います。こういう姿勢って忘れちゃいけないなと実感しました。ビリーとピーターの奮闘にすごく共感し、感動しましたが、さらに感動したのはビリーの娘が父に贈る歌。ラストでこれがちゃんと最後まで流れるんですが、むちゃ心にグッときます。この歌詞がすごく良いんです。ぜひ注目して聴いて欲しいと思います。そして、この娘の歌を聴いて決意を固めた最後のビリーの決断にまた共感。自分にとって本当に大切なものを今度こそ実感した主人公の気持ち、私もこういうことが実感できるまでになりたいなと思いました。勇気とやる気と希望と愛と、いろいろなものを感じさせてくれた一作です。 |
デートはデートでも本気で映画観賞したいときのデートでぜひ観て欲しい映画です。仕事に夢を持って挑みつつ、現実も突きつけられた男の生き様。男女問わず、夢を持つ人、夢を持つ人を支えている人、それぞれに得るものがたくさんある映画です。人が生きていくには仕事も夢も希望も愛も大事だということを実感できます。お互い、または片方が仕事人間になりがちなカップルにはぜひ観て欲しいと思います。ちょっと違った視点で観ることができて、相手に優しくなれるかも。一方で、「安く勝つ」というマネーボール理論は、どんな仕事にも必要なことなので、仕事が好きな人には勉強になる部分もあります…って、ちょっとデート中に仕事脳になっちゃうかもですが、そこは許してあげましょう。とにかく最後まで観ると優しい気持ちになれて、自分のプライドやポリシーを再認識できて前向きになれますよ。ぜひこの感覚はカップルで共有して欲しいと思います。 |
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2011.11.3 TEXT by Myson