オーウェン・ウィルソンが演じる主人公アーノルドが、女性の運命を変えていくというお話なのですが、その“善意”をストレートに「素敵!」と褒められないのが本作のおもしろいところで、ダメ男の一面もありつつ憎めないキャラクターが、オーウェン・ウィルソンのハマり役となっています。アーノルドは、もし自分が彼の妻だったら憤慨するようなことをしてしまうのですが、なんだかんだで周囲を幸せにしている点では褒めてあげたくなる部分もあり、だからこそ憎らしくて何だか悔しいんですよね。クレイジーなキャラクターがたくさん出てきてハチャメチャな点も観ていて楽しいし、人生なんて笑ってしまえというノリが観ていて爽快です。
イモージェン・プーツ、キャスリン・ハーンという今注目の俳優や、リス・エヴァンス、ジェニファー・アニストンといった個性派俳優が出演している点でも満足。ジェニファー・アニストンはクレイジーなキャラクターをやらせたら本当におもしろいですが、今作でもコメディエンヌの本領を発揮しています。良い意味のバカらしさにほのぼのとした気分にさせられる一作。忙しい毎日で一息入れたいときに観て下さい。
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デートで観ても楽しい一作ですが、恋多き男子を誘うと、変な勘違いを起こす可能性もあるので、気を付けましょう。結局は笑えるストーリーですが、ユーモアが通じない女子や、嫉妬深い女子は、これを機に「私の彼氏(夫)ももしや…」なんて良からぬ妄想をしてしまうかも知れないので、リアルに自分の日常と結びつけることなく気楽に観られる心の余裕がある平和なカップルにオススメします(笑)。 |
内容そのものは全く不健全ではありませんが、高級コールガールなど、子どもが知るにはまだ早い用語や社会事情が出てくるので、もう少し大きくなってから観ると良いと思います。ティーンは、例としては極端ですが、人との出会いで自分の運命を切り開いていく女性のストーリーを観て、出会いを大切にするというメッセージを少なからず感じてもらえればと思います。 |