映画『マイ・ファニー・レディ』来日舞台挨拶、ピーター・ボグダノヴィッチ監督&オーウェン・ウィルソン
2014年10月29日、第27回東京国際映画祭アジアン・プレミアで上映された『マイ・ファニー・レディ』のティーチインが行われ、75歳(2014年11月12日現在)のピーター・ボグダノヴィッチ監督がオーウェン・ウィルソンの到着前に先に登壇し、「歌でも歌いましょうか」と挨拶。そんなユーモラスでチャーミングな監督に、本作を観たご来場者から「ずっと笑ってしまいました。これだけ楽しいお話の着想はご自身の体験からきている、それとも全くの創作なのでしょうか?」という質問がありました。監督は「1978年にシンガポールで映画を作ったんですが、それはシンガポールで売春婦の館を開こうとしたアメリカ人の話でした。そのときに実際のコールガールの方達と何人か会いまして、その中の数人に実際に映画に出演してもらいました。彼女たちのなかには“本当は故郷に帰りたい”と言っていた人もいて、映画の出演料を渡して“今やっていることを辞めて故郷に帰りなさい”と言ったんです。そのときのことから今回着想を得ています」と答えました。
するとようやくオーウェン・ウィルソンが到着!「来日は初めて、東京も初めてですごく嬉しいです。素晴らしい都市だと思います」と挨拶しました。そしてさきほど監督が述べた着想について「この発想はクレイジーだと思いました。映画監督がコールガールにお金を渡してその仕事を辞めさせて、のちにその人を映画にキャスティングしなければいけなくて、さらに監督には奥さんもいて…という状態になったら、ものすごくドラマチックな緊張が生まれると思うんです。そのドラマチックさを今回私たちはコメディ的な緊張にしました」と話しました。
監督は今回の撮影について、「素晴らしいキャストを揃えて、彼らのベストなパフォーマンスを監督が引き出せば、監督もベストな演出ができる。それはお互いの関係性から生まれると思います。今回とてもうまくいったと思います。特に私はオーウェンさんのファンなので、今回彼がこの作品に出てくれると聞いたときからこの映画は成功すると思いました」述べました。そんな言葉を受けたオーウェン・ウィルソンはピーター・ボグダノヴィッチ監督の撮影現場について「まずニューヨークが舞台の映画をニューヨークで実際に撮るというのが素晴らしかったです。ニューヨークが舞台でもニューヨークで撮られてない作品もあります。そして、ピーター・ボグダノヴィッチ監督と一緒にお仕事をやらせて頂くのは、私の今までの人生のなかで一番楽しい喜びでした。彼とは共通の友人であるウェス・アンダーソンを通して知り合ってから長年の友人ですが、友人と仕事をするかはわからないんです。仕事をしてどうなのかというのもわからないのですが、今回の仕事を通じてより絆が強くなったと思います。よく“今誰と仕事をしているの?監督は誰?”と聞かれるのですが、今回ほど誇らしく答えられたことはありません」と絶賛しました。
会場のお客様の表情を観ると映画にすごく満足し、目の前に監督とオーウェン・ウィルソンがいることに本当に感激している様子でした。オーウェン・ウィルソンはちょっとシャイな雰囲気で、とてもゆっくりとしっとりとしたしゃべり方だったのが印象的でした。本作の公開詳細はまだ出ておりませんが(2014年11月12日現在)、すごく楽しみですね!
『マイ・ファニー・レディ』(原題:シーズ・ファニー・ザット・ウェイ)
2015年12月19日より全国公開
http://www.myfunnylady.ayapro.ne.jp/
配給:彩プロ
©2014 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.
第27回東京国際映画祭サイト紹介ページ
http://2014.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=151
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