2012年7月21日より全国順次公開
アルバトロス・フィルム
公式サイト 予告編
主人公が陽気なメイドたちと触れ合うことで、だんだんと変化していくんだろうなというのは想像がつきましたが、結末は意外でした。そして、主人公だけでなく、その妻も夫の変化をみて、大事なことに気付いて、彼にとって、自分にとっての幸せについてを考えるというのはとても共感できました。ある意味、綺麗な結末とも言えますが、この映画をどんな立場で見るのかによって、綺麗な結末ではないと思えるかも知れません。でも、主人公ジャンの立場でいうと、これは最高の結末なんですよね。 スペイン人のメイドたちは一見、平凡な日常を送っているだけに見えるし、辛いことの方が多いようなのになぜか陽気で幸せそうです。お金や環境だけが幸せをはかるものではないということが彼女たちの姿をみると伝わってきます。主人公ジャンは裕福で家族で深刻な問題を抱えるわけでもなく不幸ではないけれど、メイドたちと親しくなることで何が変わったのか?きっと恵まれた環境にいたジャンは何が幸せなのかは考えないで生きてきたのかも知れません。自分が満たされていないと自覚するきっかけがないままに、そつなく人生を終わる人はきっと多いと思います。でもジャンのように新しい世界や人たちに出会って、今よりもっと幸せになるきっかけに出会ったとき、最高の人生が待っているということをこの映画は教えてくれます。 |
一見、デートでほのぼの観ても良さそうな映画に思えるのですが、一緒に観に行く相手との関係があまり良くないときに観ると、思いもしない作用が働いてしまう場合がありそうです。その刺激が望んでいないものだと感じても、真の意味では良い影響という場合も考えられますが、それは本人の受け取り方次第でしょう。ネタバレするのでこれ以上は言いませんが、自分の幸せについて考えてみるきっかけになる内容なので、1人で観るか、女子同士で観る方が無難です。でも、夫婦で観たとしても、良い意味で生活改善をしようと思うなら、2人で一緒に観るのも良いでしょう。 |
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2012.7.8 TEXT by Myson