2017年5月20日より全国公開/PG-12
ワーナー・ブラザース映画
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「ミスティック・リバー」「シャッターアイランド」の著者デニス・ルヘインによる原作を、製作レオナルド・ディカプリオ、監督&主演&共同脚本ベン・アフレックで映画化した本作。警察官の父を持ちながら、自らは闇社会で暗躍する運命に翻弄される主人公を、ベン・アフレックが好演しています。頭脳で難しい交渉を乗り切り、ボスを立てていると見せながら上手く商売を広げて、自分の影響力を拡大していく主人公の出世ぶりを描いた前半は爽快。一方、ようやく幸せを掴みかけたのに、闇社会の暗い運命からは逃れられない辛さを描いた後半には胸が痛くなります。根っこに良心を持つ主人公だからこそ共感できるのですが、彼が最後に何を1番価値あるモノとして選ぶのかは、このストーリーの最大の見どころ。“夜に生きる”人間の最後の生き方は、すごくカッコ良いです!女子も惚れるはずですよ。 |
主人公が愛に生きようとする部分も描かれていて、ロマンチックな要素もあります。ギャングの世界を描きつつも、描写としては観やすく、エル・ファニングが演じるキャラクターが意外な展開をもたらしたり、シエナ・ミラー、ゾーイ・サルダナが演じる女性キャラクターもキーパーソンとなっているので、男女それぞれに共感できるポイントがあります。たまには男性好みの作品を観ようという時は、これなら2人とも楽しめて良いのではないでしょうか。 |
闇社会を描いているので、キッズにはオススメできませんが、高校生以上ならこういった大人向けのサスペンスもデビューしてみてはどうでしょうか?こんなに極端な選択を迫られることは身近にはないと思いますが、闇の世界に生きざるを得ない主人公の気持ちを想像しながら観て、どうやったら自分がコントロールできる人生を送れるのか考えてみてください。やるべき事をやりきった先に答えがあるとわかるでしょう。 |
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2017.4.24 TEXT by Myson