2012年2月25日より全国順次公開
パラマウント ピクチャーズ ジャパン
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未婚者、既婚者、男女、年齢…観る人によって、注目するポイントがかなり違ってくる内容だと思いました。“大人になりきれない女性像”としての主人公の姿を通して、真の幸せとは何かを考えさせられるストーリー展開ですが、個人的には「独身女性と既婚女性の幸せの比較」が軸に描かれているように感じました。どちらにも幸と不幸のポイントがあるようには描かれていますが、結局はお互いの立場の女性同士の“対立心”のようなものが表だっている点で、この作品のある種の毒気を感じました。皮肉として描いているのか、アドバイス、警告として描いているのか、どちらにしても女性の醜さを見せられている気分になりました。こんな風にはなりたくないわ〜、気をつけようっと(笑)。 後ろ向きに解釈してしまうと、未婚でも既婚でも完全には幸せになれないと感じてしまう人もいるのではないかと思います。前向きに捉えると、結局は自分次第で、幸せの解釈も自分次第ということなんだと思いますが、そもそも主人公がそういう解釈に至らない=大人になれない女性なので、彼女がそれがわかるようになる一歩を踏み出したという物語として観れば、もう少しこのストーリーが身近に感じられると思います。 シャーリーズ・セロンが演じる主人公がかなり残念な女性なのですが、あまりにもリアルなので本当に嫌な女だと思い、良い意味で共感はできませんでした。女性の立場としては、「独身女性は孤独で寂しい」という固定概念を押しつけられているようにも思えた点では、主人公の味方をしたくなりましたが、ここまで極端だと自分に置き換えてどこか共感する点をという感覚にはなりませんでしたね。だって、この女、勘違い野郎過ぎて本当に怖いんですもん(笑)。 反感、共感、どっちもありそうですが、女性が観ると議論のし甲斐がある作品だと思います。 |
デートで観に行く女性は、少なからず相手がいるということで、ちょっと上から目線で観るのかも知れないですね(笑)。でも、元彼女に悩まされたことがある彼氏だったら一緒に行くと、途中の展開に怖がるかも知れないので要注意。あと、なんだか関係がはっきりしない状態の元カップルで観に行くのも避けた方が良いでしょう。どういう面持ちで観るべきかわからなくなり、ぎこちなくなりそうです。 内容からすると、女性同士か女性が1人で観に行くのに向いていると思います。 |
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2011.12.29 TEXT by Myson