映画史上、SFホラーの名作として語り継がれるジョン・カーペンター監督作。主演はカート・ラッセルで、音楽がエンニオ・モリコーネというのを知らなかったので驚きました。で、2012年日本公開の『遊星からの物体X ファーストコンタクト』を観たのを機にやっと観ました。『〜ファーストコンタクト』の方は、本作の前に起こった出来事を描いたもので、その続きとして本作を観たのですが、もし、こちらのカーペンター作品を先に観ていたらもっと楽しめたなと思いました。というのも、何がきっかけで「始まった」のかがわからないで観た方がスリル満点なんですよね。そして、「それ」が人間を同化して変貌していく様とか、当時の撮影技術がどれくらいのものだったかはわかりませんが、今(2012年)から30年も前に作ったのはすごいなと思いました。で、「それ」が自分たちのなかに侵入してきたことにより、人間同士がお互いに疑心暗鬼になっていくという展開が、SFホラーにとどまらないおもしろさを持っていて、期待以上に楽しめました。それがこれほどまで長い間、語り継がれる由縁なのかも知れないですね。 |
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2012.7.29 TEXT by Myson