2012年8月4日より全国順次公開/PG-12
ポニーキャニオン
公式サイト 予告編
本作は、ジョン・カーペンター監督作『遊星からの物体X』の前に起こった出来事を描いたもの。私はこちらを先に観賞した後にジョン・カーペンター監督作を観たのですが、観る順番はジョン・カーペンター監督作の方を先に観れば良かったなと思いました。両方観たあとには、本作はリメイクという印象に変わりましたが、本作だけ観る分には、南極が舞台なのに主人公が女性というのがちょっと意外性もあり純粋にSFホラーとして楽しめました。「それ」に同化されて変貌していく様子も「うぎゃ〜気持ちわり〜〜」と思いながら楽しめました(笑)。次のストーリーに繋がるという意味合いでも、伏線をちゃんと描いているので、ジョン・カーペンター作品をこの後に観る場合も、合点がいくように作ってあります。でも、撮影技術はジョン・カーペンター監督作の製作の1982年よりも30年も進んでいるけど、ストーリーとしては続編ではないのでそれ以上のこと(科学技術や物体の演出などの進化)を描けないというのはフラストレーションにはならなかったのかなと個人的には思いました。とはいえ、そう思うと同時に、ジョン・カーペンター作品の続編を描いてしまったらおもしろくないというのもあるので、これはこれで良かったのかなとも思います。プロダクション・ノートにも書いてありましたが、「製作者もカーペンターの作品を超えることはできないし、リメイクするべき映画ではない」と初めは思ったそうですが、「カーペンターの築いた世界観を壊さずに新しい物語を作るという大前提があって、カーペンター作品で掘り下げられなかったノルウェー観測基地でのエピソードを描くことに決めた」と語っています。こう聞くと納得です。 ※1938年刊行のジョン・W・キャンベルのSF小説「影が行く」を1951年にハワード・ホークス製作により『遊星よりの物体X』として映画化。それがオリジナルで、1982年のジョン・カーペンター監督作はそのリメイク。 |
ホラーは苦手な方が多いので、デート向きではないと思いますが、ホラーが好きな女子は、彼氏、旦那が大丈夫なら一緒に観ても良いのでは無いでしょうか?ただ、グロいシーンがあるので、ご飯を食べる前、食べた後は、ちょっと避けたいですね。それと、この映画は「人間どうしに芽生える疑心暗鬼」をテーマに描かれているので、現在相手に対して疑心暗鬼になっているカップルはそれを増長させてしまう可能性があるので、ご注意を(笑)。 |
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2012.7.29 TEXT by Myson