1988年2月11日より全国公開
DVD好評発売&レンタル中/R-18?
2019年1月に行われた『ロボコップ』コンベンションにて、本作を改めて観賞しました。最初に本作を観たのは恐らく高校生の頃にビデオでだったと思いますが、大スクリーンで観るのは今回が初めてだったので、スクリーンの大きさによって映える作品だなということも改めて感じました。そして、残酷で悲しいテンションの映画というところは強烈に覚えていたんですが、「こんなに笑えるシーンあったっけ?」という嬉しい発見もあり、とても新鮮に観られました。まだ当時は映画の知識も浅く、ストーリーを追うのが必死ですごく真面目に観てたんだと思います。今観ると「それはやり過ぎやろ(笑)」「そこまでいくともう死んでるやろ(笑)」「くどい(笑)」というツッコミを心の中で入れながら楽しむという側面も味わえました。ED-209というロボットがちょっと間抜けなところもカワイイので、女子にはツボかも知れません。一方でバイオレンスシーンも「こんなに激しかったっけ?」と思いましたが、ポール・バーホーベン監督作という部分を考えると、アクションもコメディ要素もそりゃこれくらいの灰汁はあって当然だと納得しました。あと女性描写についても印象に残りました。海外では警察官などのロッカールームが男女共通というのは普通なのかも知れませんが、堂々とブラジャーまで外して着替えている女性警官が映っていて、女性の裸をただ単に映したかったのかなとも思いつつ、「未来はもっとジェンダーレスになっているということを象徴していたのかな?」と勝手に想像してしまいました。他にも近未来を結構リアルに予測していたんだなと思えるアイテムなども出てきて、ちょっとした震えを感じました。他の作品にも多くそういうことを目にしますが、映画はまだこの世にないものをリアルに映像化する分、将来現実世界に出現させやすくなるのかなと、映画が社会に与える影響についても意識させられました。 |
想像以上に激しいバイオレンスシーンがあるので、女性は特に好みが分かれるかも知れませんが、男性はすごく好みそうな作品です。ラブストーリーの要素はほぼないので変な気まずさはないと思いますが、緊張感が高まるシーンはあるので、程よく吊り橋効果はありそうです。最後は爽快なので、後味についてはご心配なく。 |
日本劇場公開時はR-18指定(?)がついていたという説もあり、激しいシーンが多いので、大人になってから観るほうが無難かも知れません。内容としてはすごくわかりやすく、メッセージ性もストレートに伝わってくるし、ユーモアもあり、誰にでも楽しめる映画です。ロボコップは完全にサイボーグではなく、人間味が残っているという点で、人間の尊厳を感じさせる点にも要注目です。 |
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2019.1.16 TEXT by Myson