2014年3月19日より全国公開
20世紀フォックス映画
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ベン・スティラー監督、主演作ということでもっとコメディ色が強いのかと思いきや、本作は人間ドラマがメインです。地味な毎日を過ごす主人公ウォルター・ミティは空想癖があり、ところかまわず空想し、そのあいだは一切周囲の反応に気付きません。そんな彼の空想シーンはとても壮大で不思議な世界観なので、物語の前半はファンタジーにも見えます。そして、あることをきっかけに彼の人生はどんどん現実的に刺激的になっていくのですが、そんな展開につれ、映画の世界観はロードムービーへと変化していきます。ウォルターが今まで行くことのなかった、というか普通のサラリーマンは行かなそうな大自然がいっぱいの場所へ行くので、観ているこちらも旅をしているような気分になりますが、さらに写真などで観て行った気分になるのと実際に行って体験するのとでは大違いということも教えてくれて、実際に冒険する行動が大事だということを気付かせてくれます。 本作には、ウォルターのように毎日が過ぎていくだけで終わってしまう人生に甘んじている人に向けて「もっと冒険しよう!」「やりたいと思っていたことは、自分がやる気にさえなれば叶う」というメッセージが込められていますが、同時にそういう人たちが日々の仕事を一生懸命やっていることに対して「あなたの頑張りを見ている人は必ずいる」という称賛も描いている点で共感しました。仕事人間になってしまっている人、自分のことは二の次になってしまっている人にぜひ観て欲しい一作です。そして、本作を観たら、ぜひ今までやろうとしてやっていなかったことに挑戦してみて欲しいと思います。 |
軸は人間ドラマなので、どんな人にも観やすい内容です。共感しやすいのは働いている世代の人なので、社会人カップルに特にオススメです。自分もしくは彼氏や旦那が仕事人間になってしまっている場合は特に観てみると刺激を受けるでしょう。ラブストーリーの要素もほどよくあるので、好きな人が人生に与える素晴らしい影響も感じられて、2人の時間を大事にしたくなると思います。 |
観ても問題はないですが、キッズにはまだピンとこないかも知れません。ティーンは自分の将来をだんだんリアルに考え始めると思うので、どういう生き方が良いか参考にすると良いでしょう。生活をするために真面目に働くのは悪いことではないですが、生活のためだけに働いてただ退屈な毎日を送るだけの人生がどういうものか、主人公の姿を観て想像してみてください。働きながら自分の好きなこともするにはどうしたら良いか、絶対に方法はあるはず。始めからストーリーが決まった人生ではなく、自分らしい人生を送るために今からいろいろと作戦を練ってみてください。 |
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2014.3.18 TEXT by Myson