2014年2月7日より全国公開(2月1日、2日先行上映)/PG-12
ギャガ
公式サイト 予告編
F1のお話なので絶対事故はあるだろうし、悲しい展開があるだろうと身構えましたが、泣いて観るというよりも男同志の熱いドラマを観て、男性の価値観や生き方について客観的に学ばせてもらったという印象でした。正反対のタイプの天才と秀才がライバルであるからこそ、その競争心をエネルギーに2人とも大物になり成功の果てに、それぞれ何を得たか、自分たちにとってのF1は何だったのかが描かれている点が興味深かったです。同じものを追いかけて戦ってきても、これほどまでに正反対の結論に至るとは、人間の価値観っておもしろいです。 あと本作の見どころはやっぱり魅力的な主演の2人。セクシーで破天荒なモテ男ジェームス・ハントは『マイティ・ソー』でお馴染みのクリス・ヘムズワースが演じ、頭脳派で努力家のニキ・ラウダは『グッバイ、レーニン』『イングロリアス・バスターズ』『コッホ先生と僕らの革命』のダニエル・ブリュールが演じています。始めはクリス・ヘムズワースが演じるジェームス・ハントがモテ度は優勢に見えるのですが、後半になるにつれダニエル・ブリュールが演じるニキ・ラウダも味が出てきて、どちらが良いか悩ましくなってきます。観ながら「どっちの男にしようかな〜」なんて勝手に盛り上がっちゃうのも楽しいですよ。あとは、男同士にしかわからない絆やプライドについて、女子ながらに理解を深めようと観るのもアリだと思います。「最近イイ男が周りにいないな」とお嘆きのあなたは、ぜひ観に行ってください。 |
男性のほうが共感しやすい内容だと思うので、男子を誘いやすい映画です。男女それぞれ注目するポイントが異なるかも知れませんが、それはそれで楽しめるので、鑑賞後の感想を語り合うとおもしろいでしょう。闘争心を失いがちな男子を連れて行くのもありです。何かに熱中して戦う男は素敵だというのを、この映画を一緒に観ることで少し感じ取ってくれることを期待したいですね。観た後にやんわりそういうコメントを添えながら感想を述べてみて、相手のモチベーションを上げられると良いですね。 |
大人向き映画ながら高学年以上ならキッズの心にも響くところがあると思うので観て欲しい内容ですが、一応PG-12なので、小学生以下のキッズは大人と一緒に観ましょう。最近では幼稚園や保育所、小学校などで勝ち負けを決めることを良く思わないからなのか競争させないルールで運動会をやるところがあるという噂も聞きますが、競争は悪いことではないと思います。勝っても負けても得るものがあり、相手がいるからこそ競争ができるし、ライバルがいるからこそお互いに向上できることを、この映画を観て感じてくれればと思います。ティーンはスポーツや文化系の部活に励んでいる人も多いと思うので、より共感できるでしょう。ぜひ友達やライバル同士で観てください。 |
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2014.1.22 TEXT by Myson