2018年6月1日より全国公開/PG-12
東宝東和
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親が付けたクリスティという名前は名乗らず、“レディ・バード”と自称する女子高生の成長を描いています。お国柄の違いなのか、そういう時代なのか、そんなことまで友達と話すのかと思ってしまうシーンもあり、ある意味、大人目線で観たほうが刺激的に感じるかも知れません(笑)。セリフの中に「親が付けた名前は信じられるのに、神は信じないの?」という言葉がありましたが、自分の名前に対して、そこまで深く考えたことはなかったなあと改めて思いました。“自分は何者か”を模索している真っ只中の主人公の心情を、こんな風に表現するなんて、女優でありながら、今回は監督と脚本に徹したグレタ・ガーウィグのセンスを感じます。淡々とした日常を描きながらも、表には見えない思春期女子の心情が丁寧に描かれていて、女子だからこそ描ける世界だなと共感できます。 |
女子の赤裸々トークは、男子がちょっと引いてしまう部分もあるかも知れません。また、男女関係で初体験をした主人公が理想と現実のギャップに嘆くシーンも、男子にとってはプレッシャーに感じそうです。ベテランカップルなら大丈夫そうですが、初デートや友達以上恋人未満レベルの場合は、避けたほうが良いと思います。同性の友達同士で観るほうが、気楽です。 |
PG-12なので、小学生以下のキッズの皆さんは大人と一緒に観てくださいということになりますが、親子で観るには少々気まずい要素もあります。仲の良い友達には平気で話せても、親には話さないガールズトークが出てくるので、大人こそギクシャクしちゃうかも。ティーンの皆さんは、主人公の心情を等身大で観られると思いますが、友達と観るか、1人でじっくり観ることをオススメします。 |
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2018.5.23 TEXT by Myson