2018年5月4日より全国公開
東宝
公式サイト
タイトルに“魔女”とありますが、その言葉から想像されるようなものとは違って、設定がまずユニークだなと思いました。天才数学者ピエール=シモン・ラプラスの言葉が引用されたり、櫻井翔が演じる地球化学の教授というキャラクターが登場したり、小難しい内容なのかなと最初はちょっと構えてしまいましたが、心配するほど難解ではありませんでした。人間関係が徐々に繋がっていくにつれ、謎が解けていく展開が観ていて爽快で、推理し甲斐のあるミステリーとなっています。さらに、殺人事件にまつわる人達が映画人という設定なので、映画業界やエンタメ業界に近い人は、感覚的に身近なストーリーに思えて、ありそうな話に思えるはず。映画業界には熱い方が多いと思いますが、その熱意、欲望、野心が渦巻くストーリーとなっています。ファンタジーというわけではないけれど、程よく浮き世離れした不思議な世界観も楽しめる作品です。 |
ロマンチックなムードにしてくれるようなストーリーではありませんが、独特の世界観に引き込まれるものがあるので、余計なことを考えずに集中して観られるという意味では、初デートでもOKだと思います。これまで数々のベストセラー小説が映画化されてきた東野圭吾のミステリーで、作者自身が「これまでの私の小説をぶっ壊してみたかった」と語るように、異色のミステリーになっており、読書好きのカップルは、小説を読んで映画と比較したり、会話も広げやすいのではないでしょうか。 |
さらっとではありますが、物理学、地学、化学がテーマになっていて、キッズにはちょっと設定を理解するのが高度なように思います。でも、その知識がないと観られないという内容ではないので、高校生以上ならついていける内容ではないでしょうか。若い人達に人気の福士蒼汰、広瀬すずがクールなキャラクターを演じている点でも楽しめると思います。 |
関連記事:
■TJE Selection イイ男セレクション/福士蒼汰
■TJE Selection イイ男セレクション/玉木宏
■TJE Selection イイ男セレクション/リリー・フランキー
■TJE Selection イイ男セレクション/豊川悦司
©2018 「ラプラスの魔女」製作委員会
2018.4.25 TEXT by Myson