リンカーン／秘密の書

迫力ある映像盛りだくさんで展開もすごくおもしろい作品でした。戦うシーンが多いという予想だったので「3Dで観ると疲れるかな〜」と思いましたが、上映時間が105分とちょうど良いので、3Dでも疲れることなく楽しんで観ることが出来ました。
本作は『ウォンテッド』（アンジェリーナ・ジョリー主演）のティムール・ベクマンベトフ監督作品だったので、映像の迫力に期待していましたが、予想以上のヴァンパイアたちの迫力に圧倒されました。特に戦うシーンでは『ウォンテッド』を思い起こすような映像効果も登場しますが、戦う相手がヴァンパイアということもあり、よりリアルな残酷さを感じるシーンが多かったです。観てる側が「はっ」と驚かされるシーンも多く、始めの方で私はびっくりし過ぎて隣りに座っていた同僚にしがみつき、思わず二人で声をあげてしまったほどでした（笑）。
ヴァンパイアが登場する作品は多いですが、作品毎にヴァンパイアの特性が違うように思います。本作でもヴァンパイアの特殊な能力がいくつか出てきました。そのうちの一つに”姿を消す力”がありますが、こればかりは人間だとどうしようもないのに、リンカーン（ベンジャミン・ウォーカー）はヴァンパイアが消えることを想定し、真っ暗闇で特訓します。そのシーンはかなり過酷そうで印象に残っています。その他にもこの作品ならではの”ヴァンパイアの特性”が出てくるので、その辺りにも注目して観て欲しいです。
最近は、ヴァンパイア映画やドラマが多いので、ヴァンパイアの基本情報が頭に入っている方が多いのではないかと思います。そういう方だとよりストーリーに入りやすく楽しめるのかも知れません。もちろん、ヴァンパイアに元々興味のない方でもリンカーン大統領のストーリーがはらはらドキドキの連続なので楽しめる映画になっていると思います。

デートには最適な映画だと思います。男女、年代問わず楽しめるので、ご夫婦カップルで観に行って欲しいです。視覚的にそこまで怖くはないと思いますが、驚かされるシーンは多いので、怖いもの全くダメな女子にとっては辛いシーンもあるかも知れません。ですが、怖いシーンは長く続くわけではないので、一瞬目を手で覆うなどすれば大丈夫なので、ストーリーそのものを楽しんで欲しいと思います。初々しいカップルはびっくりした拍子に女の子から彼につかまって体の距離間だけでなく、心の距離も近づけるなんていうのもありかも知れません。その場合は意識的にではなく、偶然のハプニングでお願いします（笑）。