奴隷解放宣言により黒人奴隷を解放した功績を持つ第16代アメリカ大統領。彼が南北戦争終結後にゲティスバーグで行った「人民の人民による人民のための政治」という演説はあまりにも有名。フォード劇場で観劇中に射殺され、56歳の若さでこの世を去った。アメリカで初めて暗殺された大統領である。
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『フロスト×ニクソン』
1977年に放送されたイギリスの司会者デヴィッド・フロストによるリチャード・ニクソン元アメリカ合衆国大統領のインタビュー番組。この番組の放送にこぎ着けるまでのフロストの奮闘や、番組の再現、その後のストーリーが描かれています。終始冷静を装うニクソンが、ラストでふと見せる人間らしい姿が印象的です。 |
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『チェ 28歳の革命』
アルゼンチン医師だったチェ・ゲバラはなぜ“影の実力者”となりキューバに革命をもたらしたのかという、世界的革命家の誕生の話です。裏切り者には容赦ないが、女性と子どもには優しく、敵味方関係なく負傷兵には手を差し伸べたという知られざる一面、そして類まれなる統率力を認めらていくチェの姿がリアルに描かれています。 |
ヒトラー関連 |
『ヒトラー 〜最期の12日間』
極悪非道な独裁者というイメージが先行するヒトラーですが、本作では、恋人や身近な人に対し気を配るというような、彼の人間的な一面も描かれいます。最期の12日間でみせたヒトラーのもう一つの姿。この作品を観ると、もっとヒトラーのことが謎に思えてきて、彼をもっと知りたくなるはずです。 |
映画批評 |
『インビクタス/負けざる者たち』
マンデラは一時投獄されていましたが、周囲の声に屈することなく大統領になります。本作で描かれるのは、人種差別の壁を越え、国を一つにする政策としてフットボールに目を付けたネルソン・マンデラ大統領とその選手たちの起こした奇跡。大統領になっても傲慢な態度を取ることなく、変わらない強い信念を持ち続けるその生き様に圧倒されます。 |
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『ガンジー』
インド独立運動の指導者マハトマ・ガンジーの半生が描かれている作品。暴力を用いずに闘うことを決めるガンジーですが、国民の怒り高まっていった末に流血の闘いへと化してしまいます。宗教と政治の関係がここまで大きく関係していることにも驚きますが、ガンジーの取る闘いの鎮圧方法にも驚かされます。 |
映画批評 |
『英国王のスピーチ』
素敵な実話です。王にとってスピーチする機会があるのは当たり前のことですが、ジョージ6世が吃音という問題を抱えていたことにまず驚きました。自分に自信を無くしてしまっている王がその気持ちを克服していくことこそ一番壮絶なものだったと思いますが、王の妻と良きセラピストが王自身を変えていくことから、出会いの大切さも感じる心温まるストーリーです。 |
映画批評 |
『J・エドガー』
約50年ものあいだ、アメリカで大統領さえも及ばない強大な権力を手にしていたFBI初代長官のJ・エドガー・フーバー。今では当たり前となっている科学捜査の基礎を確立し犯罪者の指紋管理システムを作ったのも、FBIという仕事を憧れの的にまで押し上げたのも、このフーバー長官というのだから驚きです。彼のにとっての「正義とは…?」という部分に注目です。 |
映画批評 |
『デビルズ・ダブルーある影武者の物語ー』
この映画は独裁者サダム・フセインの長男ウダム・フセインの影武者となったラティフ・ヤヒアの物語です。むごい拷問シーンや衝撃的な内容なので切なく辛くなりますが、こういう現実があって実際にこういう方がいたという事実を受け止めないといけないと思いました。この作品では、独裁者サダム・フセインは脇役ですが、息子のウダムがひどすぎて、彼がまともに見えてしまうのも皮肉です。 |
映画批評 |
『ロビンフット』
十字軍の兵士だったロビンは、仲間達と軍を抜けて帰る途中、たまたま内部の裏切りを目撃します。その犠牲者となった兵士の肩身である剣を、彼の故郷の父に届けるために旅を始める一行。でもたどり着いた村で政治的混乱に巻き込まれていきます…。イギリス中世のヒーロー、ロビン・フッドはいかにして生まれたのかを描いた一作。 |
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『エビータ』
アルゼンチンのファーストレディ、エバ・ペロンをマドンナが演じています。貧しい少女時代を送ってきたエバですが、同じ理想を持つ人と出会ったことからファーストレディとなり、夢を叶えていきます。波乱の人生を歩みながらも、国民から愛されたエバは、短い命でこの世を去ってしまいますが、本作は彼女の運命の輝きを歌で表現するかのようなミュージカル映画となっています。 |
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『クィーン』
1997年にダイアナ元皇太子妃がパリで交通事故に遭った事件は未だ記憶に残っている方も多いと思います。本作は、その事件直後7日間のエリザベス女王の物語です。民間人となったダイアナ元妃とエリザベス女王はもはや関係がないはずなのですが、国民から非難を浴びせられてしまう女王。そんな女王の苦悩の7日間を描いています。 |
映画批評
関連作 |
『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』
男社会を牛耳り、数々の政策を導入していき「鉄の女」と呼ばれたマーガレット・サッチャーの話です。その強く厳しいリーダー像だけでも映画として充分な内容になると思うのですが、実は認知症で苦しんでいたという知られざる事実が描かれています。妻であり、母であり、ひとりの女性としてのサッチャーの姿には多くの女性が共感出来るはずです。 |
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『ブーリン家の姉妹』
16世紀、イングランド国王ヘンリー8世には、男子の世継ぎがなく、新興貴族のトーマス・ブーリン卿は、聡明で美しい長女のアンを愛人にさせようと目論みますが、王の目に留まったのは、結婚したばかりのアンの妹のメアリーでした。家のために、権力がある男性のもとに行かねばならないという運命は残酷ですね。そして、このお話はエリザベス女王が私生児として生まれてくるという史実に繋がる話なのでさらにおもしろいです。 |
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『エリザベス』
16世紀のイングランド、国内では旧教・カトリックと新教・プロテスタントが争う最中の1558年、エリザベスに王位が継承されます。この時代のせいで、自分が想いを寄せる人と恋愛が出来ず、最後に下す彼女の決断に誰もが心打たれます。恋愛的要素のほかに、エリザベス自身の成長と政治的な戦略やその考え方も描かれていて面白かったです。そして、やはりゴージャスな衣装にも注目です。 |
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『マリーアントワネット』
わがままで傲慢なイメージの強いマリー・アントワネット。ソフィア・コッポラ監督の描くポップでかわいいお菓子やドレスももちろん見どころですが、女性としての一面にも注目です。女性としての寂しい気持ちや、愛情深い母としてのマリー・アントワネットに女性ならきっと共感できるところがあるはずです。 |
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ジャンヌ・ダルク』
百年戦争下のフランス。信仰深いジャンヌは、自分の目の前で家族を殺されてしまう。なぜこんな目に遭うのかと悲しむジャンヌだったが、あるとき「神の声」を聞いた彼女は、のちにフランス軍を率いる英雄となる…。リュック・ベッソン監督、ミラ・ジョヴォヴィッチ主演で、歴史映画という枠を越えてアクション大作としても楽しめる一作。 |
映画批評 |
『The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛』
ビルマ民主化運動のリーダーであり、非暴力による民主化・人権の獲得を目指し闘いを続けるアウンサン・スーチー。本作は、今までニュースなどで知っていた民主化運動家としての彼女ではない、知られざる一面が描かれています。政治的圧力によって家族と離れて暮らすこととなってしまった上、20年以上の軟禁生活を強いられた彼女と、なかなか会えないながらも遠くで支える続ける家族の姿に心打たれます。
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『マザー・テレサ』
身よりのない子どもたちや貧しい人々を救うための活動を続け、ノーベル平和賞を受賞したマザー・テレサ。たった一人の女性の愛から始まった活動は、険しい道のりをたどります。でも、どんな苦難があっても、愛ある判断を変えなかったマザー・テレサの姿にただただ感動で涙が出ました。偉大なるリーダーは並々ならぬ苦難を乗り越えているんですね。 |