2014年5月10日より全国公開/R-15
KADOKAWA
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本作は、『リアル鬼ごっこ』『パズル』の山田悠介の原作を映画化。私は原作は読んでいませんが聞くところによると原作とは少し設定が異なり、本作では物語のなかに原作そのものが本として登場して、そのストーリーと事件がリンクしているという設定になっています。物語はある日突然母親を人質にとられた田村直人という青年が命をかけたゲームに無理やり参加させられるというもの。人がどんどん残酷な死に方をしていくストーリー展開ですが、井口昇監督ワールド炸裂で、血まみれのシーンのなかにおバカな演出やどうでも良いエッチなシーンも織り交ぜられていて、笑える人には笑えます。個人的に一番ツボだったのは、ローラースケートを履いて出てくる女殺し屋。残酷な殺し屋のはずですがスケーティングがおぼつかないのが笑えました。で、たぶんわざとだと思いますが、そのスケーティング・シーンがやけに長かったり、途中でいつの間にかスケート脱いじゃってるのがまたツボでした(笑)。と、他にもいろいろとのびのび作っている感じが出ていて、井口監督らしい作品になっていました。なので、この映画の公開より数か月前に公開された同じ山田悠介原作の映画化『パズル』とは全くテンションが異なり、こちらはカラッとしており、ラストは妙に爽やかです。山田悠介の本自体が独特の世界観なので、原作ファンにとっては好みが分かれそうですが、こういうジャンルにもトライしようと思っている映画好き女子の皆さんはぜひ観てみてください。 |
観ようによってはコミカルに描いてはいますが残酷なシーンが多いので、観慣れない人には少々きついでしょう。そしてエッチなシーンというか、女の子のお尻や胸にクローズアップしたシーンはバカバカしいので女子はおそらく笑えって済みそうですが、真面目な男子や、ムッツリスケベタイプの男子は逆に変にきまずいかも知れません。わざわざデートで観なくてもと思う作品なので、女子同士で行くと良いと思います。 |
R-15なので15歳未満のキッズやティーンは観られません。15歳以上のティーンは、残酷なシーンなどをある程度覚悟して観てください。物語自体は若者たちの成長を描いたストーリーなので共感できる部分もあると思います。非現実的な設定ですが、語りかけてくるものは日常で誰もが感じていることがテーマになっています。衝撃的なシーンにばかり気を取られずに、作品のテーマが何なのか自分なりに考えながら観ると、必死に生きようと思わせるようなメッセージも感じられると思いますよ。あとコミカルに描かれたエッチなシーンはティーンにはちょうど良いくらいかもしれません(笑)。 |
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2014.4.15 TEXT by Myson