恋愛だけじゃダメかしら？

いろいろな立場のカップルが妊娠や、子どもを持つことについて考えるという群像劇で、メインのキャラクター設定がさまざまなので、誰かしらに自分を重ねて観られると思います。キャメロン・ディアスが演じるジュールズは、ダイエット番組の人気トレーナーで高年齢出産の年齢ながら、仕事を重視しているし、ジェニファー・ロペスが演じるホリーは子どもがなかなかできないため養子を考えています。エリザベス・バンクスが演じているウェンディは念願妊娠を望むあまり知識だけが多くなっているけれど、実際の妊娠の辛さに翻弄されているという役柄です。さらにアナ・ケンドリック、ブルックリン・デッカーが演じる若い妊婦も登場し、妊娠にまつわるいろいろな悩みや考え方が描かれています。
女子にとって妊娠・出産は、人生に一度は考えなければいけないビッグ・イベントですが、この映画を観るといろいろなシチュエーションを疑似体験できます。二人だけのことでも悩ましいのに、子どものことが絡んでくると、こうも考え方が変わってくるものか…など、「女としての思考から、母としての思考に変わるポイント」を考えさせられたり、ラブコメで終わらない内容です。ただ楽しんで観るのもありだし、妊娠についてのあらゆる視点をインスパイアされたい人にもおすすめの映画です。

どうせ観るなら、「妊娠、出産、子育て」について一緒に考えたいと思える相手を誘って観て欲しい映画です。妊娠、出産したら、女子の生活はかなり影響を受けるので悩みが多いことをわかってもらいたいのももちろんですが、劇中には、パパ友のくだりも結構出てくるので、子どもを持つことに対する男子の不安なども共有できると思います。まだ結婚すら考えていない人も、子どもが欲しくて頑張っているカップルも、それぞれのシチュエーションに近いカップルが登場するので参考にしてください。