2012年7月21日より全国順次公開
ギャガ
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うわっ、そんな結末!?とビックリしましたが、個人的にはとても好きだし、斬新で共感しました。ローマ法王についてはただ高尚な人物という印象しかありませんでしたが、やっぱり法王とはいえ、人は人。法王だってそりゃ悩むときはありますよね。そんなところにも共感したし、冒頭のコンクラーヴェ(法王選出)のシーンで、候補として集まっている枢機卿たちが、心のなかで「自分は選ばれませんように」と願っているのが笑えました。そして、ようやく選ばれた新法王があまりのプレッシャーから逃亡し、自分探しの休日を送るのですが、彼を待つ他の枢機卿たちの心もちょっとずつ自分に正直になっていきます。心を清めて精神的に鍛錬しているとおぼしき枢機卿たちの心が、実はかなり疲れているという皮肉な描写もおもしろかったです。 世の中こうでなければいけないとか、こういう立場の人はこうでなければいけないという縛りがいかにばかばかしいかというのを客観視させてくれる内容です。運命なんてあるようでなく、運命は自分で決めるべきもので、自分のあるべき姿を追求することは、今どんな立場にあっても、どんな人にでも必要だなと思いました。ステキな映画です。 |
普通に考えれば法王が姿を消すなんて大事件だしスキャンダラスですが、ストーリー自体はほのぼのとしています。気楽に観られる内容でありながら、新しい考え方を提案してくれる映画なので、自分、もしくは彼氏、旦那さんが、将来や人生の進路に悩んでいるとき、今の生活に疑問を感じているときに観ると良いでしょう。こういう考え方もあるということを2人で共有するのは良いと思います。 |
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© Sacher Film . Fandango . Le Pacte . France 3 Cinéma 2011
2012.7.8 TEXT by Myson