2016年12月24日より全国順次公開/R-15+
ファインフィルムズ
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人間の男よりも、オオカミを好きになってしまうという奇想天外な設定にまず興味を持ちましたが、動物への偏愛に留まることなく、タイトルの“ワイルド”が意味するところが、きちんと描かれていて、大変おもしろかったです。どうやって、野性のオオカミと心を通わせていくのかと思っていましたが、安っぽい動物との交流みたいな描写でなく、かなり本気の交流でビックリ。そりゃそうなるよな〜と納得しながら、世界観に入っていけました。主演のリリト・シュタンゲンベルクの野性味溢れる美しさも、本作にピッタリ。従順だった主人公が、オオカミとの生活を送るなかで、だんだんと変化していく様は狂気に満ちていながら、ごく自然で圧倒されました。それにしても、すごいストーリーを思いつくもんですね(笑)。この作品の監督と脚本は女性監督のニコレッテ・クレビッツですが、女性が女性を描いているから、女性の心情にもリアリティが感じられます。主演、監督、彼女達の今後の作品にも注目していきたいです。 |
これはデートでは観ないほうが良いのではないでしょうか。同じ人間の男に負けるならともかく、オオカミに美しい女性の心が奪われるストーリーですから、男性が観ると複雑な心境になりそうです。もしくは、自信満々な彼氏、旦那なら、「オオカミになんて負けない!」と、ワイルドさを刺激されて、いつもより熱く接してくるかも知れませんね(笑)。どちらのタイプかによって、デートで観るか判断してください。 |
R-15+なので、15歳未満の人は観られません。とはいえ、高校生が観てどんなかな〜と思ってしまいますが、設定が設定だけに興味を持つ人もいそうですね。まあ、ウブな人が観てしまうと、普通に引いて終わりかも知れませんが、頭を柔軟にして観れば、人間の好みにはいろいろあるという広い視野が得られるでしょう。 |
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2016.12.5 TEXT by Myson