2014年6月14日より全国公開
東映
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まずプライベートにも仕事にも疲れを感じている26歳の主人公が、あまりにもやさぐれているのが少々気になりました。リアルな社会で考えると大学を卒業して4年目、短大卒業ならば6年目なので、主人公のような状況もなくはないのかも知れませんが、30代、40代のリアルなキャリア・ウーマンからすると少しリアリティに欠けるというか、まだそんな状況に陥るのは早いように見えてしまいそうではあります。ただ、そもそもタイトルからして逃避行を楽しもうという映画であることはわかるので、この物語にリアルさを追究すること自体、鑑賞方法としては正しくないのかも知れません。むしろトレンディ・ドラマのノリで楽しめば良いのでしょう。 日常を離れて出かけたハワイで2人の男性に出会う主人公。将来的に一緒になるべき相手を見極めるシミュレーションとして楽しめるストーリーです。見た目に人がうらやむだけの人生ではなく、自分が本当に望む自分らしい人生を歩むために選ぶべき相手とは?そういった恋愛観について心を整理したい人にぜひ観て欲しい作品です。榮倉奈々がこういった役柄を演じているのも新鮮でした。仕事が忙しすぎて心に余裕がない人、人に優しくする余裕がないのを自覚しながら素直になれず自己嫌悪に陥っている人にもオススメですよ。 |
どういう男を選ぶべきかというのがテーマの1つなので、結婚を意識しているカップルは場合によっては観ない方が無難でしょう。妥協してつきあっていることを自覚している人や、実は2人の男性で迷っているという人も、デートで観ると複雑な気分になると思うので、友達と観に行く方が良いと思います。迷いなんて一切ない安泰なカップルは、ハワイ旅行に行きたくなるので、旅の計画の参考に観ると良いでしょう。 |
キッズもティーンも問題なく物語についていけると思いますが、キッズは主人公の心情を感覚としてわかって鑑賞するには少々早いかも知れません。ただ、海外に興味を向けるのは良いこと。キッズもティーンも、自分がもし海外に住んだり、海外で働いたりするとどうだろうとイメージしてみてください。海外にも目を向けることで、これからどんな人生を送りたいかという選択肢が広がりますよ。 |
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■前田弘二監督インタビュー
©2014「わたしのハワイの歩きかた」製作委員会
2014.6.3 TEXT by Myson