2015年5月1日より全国順次公開
CJ Entertainment Japan
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本作は、年齢も境遇も違う2人が出会い、ひと夏を一緒に過ごすことで成長と変化を遂げていく物語。主人公で女性警察官のヨンナムは、あることをきっかけに少女ドヒを自宅に預かることになります。ヨンナムとドヒの関係性は、最初は正義感溢れる警官と保護された少女という感じなのですが、だんだんと母娘のように見えたり、ときには恋人のようにも見えたのですごく困惑させられました。 キャストは、『クラウド アトラス』『空気人形』のペ・ドゥナがエリート警察官ヨンナム役、『冬の小鳥』『アジョシ』のキム・セロンが心に傷を負った少女ドヒ役を演じています。2人の演技は静かなストーリーのなかでとても際立っていて、特にキム・セロンは、ひと夏を通して少女から大人になるドヒを見事に演じていました。現在15歳(撮影当時は14歳)の彼女が、本作の難しいテーマをきちんと理解しながら演じていると思うとキム・セロンのすごさを感じずにはいられません。彼女の今後の活躍も楽しみです! 本作は、いじめ、家庭内暴力、同性愛など、難しいテーマがあることに加え、人間関係が複雑に絡み合っていく物語です。観るタイミングによって、心に引っかかるテーマが変わってくるような気がします。そのときの感覚を大切にしつつ、いろいろと考えながらご覧ください。 |
恋愛絡みのネタで気まずくなることはないと思いますが、重いテーマが多いので、誘う相手によっては先に多少内容を知らせた上で観た方が良いと思います。そんなことは気にしない映画好きのカップルであれば、観終わったあとにぜひ本作について話し合ってみてください。本作の人間関係、テーマとなる社会問題は確かに難しいのですが、話し合うことで今まで知らなかった相手の真剣な一面も見えてくるかも知れませんよ。 |
キッズも観られますが、いじめ、家庭内暴力、同性愛などというデリケートなたくさん問題が登場するので、小学生以下のキッズには少し難しいかも知れません。できれば中学生くらいになってから観ましょう。ドヒと同世代のティーンは、ドヒがどんな気持ちでいるのかに注意しながら観て欲しいと思います。大きな社会問題を考えるのは難しいかも知れませんが、自分がドヒならどうするか、もし周りにドヒのような子がいたらどうするのかなど、自分なりにドヒと向き合って考えてみてください。 |
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