2018年6月15日より全国公開
キノフィルムズ、木下グループ
公式サイト
最初から最後までずっと泣きっぱなしでした(笑)。強く生きる10歳の少年オギーだけでなく、両親、姉、彼の友人など、違う立場の人達のそれぞれの葛藤が描かれていて、誰もが共感できる要素が散りばめられています。オギーを取り巻く人達は一見間違った行動を起こすこともあって、そこに人間の弱さが描かれていますが、実はそれには事情があって、皆自分を守ろうとしているだけなんですよね。でもそのせいで誰かを傷つけてしまったことに気付いて、どう挽回するかも描かれていて、観ている側もとても心が救われます。信頼を取り戻すには苦労するけれど、根本には皆優しさを持っていて、悪役という悪役は出てこないのも心地が良いです。オギーの母と父の役割分担もとても上手に描かれていて、大人目線、子ども目線どちらでも感情移入し易い作品です。セリフもユーモアいっぱいで、一歩違えば悲壮感漂う作品になりがちなところを、とても明るいムードで包んでいるのにも好感が持てます。オギーの辛さと同じだけ、ユーモアが描かれていて、彼や家族の強さが表れています。教育の現場でも広く観てもらいたい映画です。 |
ロマンチックなムードにさせてくれるタイプの映画ではありませんが、心温まるストーリーなので、観終わった後はお互いに優しくなれるだろうし、カップルで共有するのに有意義な体験になると思います。お子さんがいる夫婦や、これから夫婦になるカップルにもぜひ観て欲しいです。自分達の生き方、考え方が、子どもにどんな影響を与えるのか、話し合う機会にできると思います。 |
キッズやティーンの皆さんにもぜひ観て欲しい作品です。自分達と違うからと言って、からかったり、いじめたりということは、程度の差があるにしても、学校生活ではあることですよね。でも、そういう態度を取られた側はどんな思いをしているのか、本作を観るとよくわかると思います。そして、本当は意地悪をしたくないのに仲間はずれになりたくなくて周囲に合わせたり、見て見ぬふりをしてしまう人達の視点も描かれているので、誰かしら自分を当てはめて観られるキャラクターが見つかると思います。主人公オギーの勇気ある姿を観ると、良い影響が得られるはずです。親御さんや教育者の方々にもぜひ観て欲しいです! |
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2018.5.30 TEXT by Myson