2018年9月29日よりHuluにて配信中
©2018「うつヌケ」製作委員会
本作は、漫画家の田中圭一が自身の実体験をもとに、うつ病からの脱出に成功した人々を描いたコミック「うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち」を原作とし、オリジナルストーリーでドラマ化された作品です。1話約20分、全6話という観やすい作品で、各話でサラリーマン、専業主婦、フリーターなどのさまざまな“うつ”の症例が、ドラマ仕立てで紹介されています。また、本作のガイド的な存在として、ココリコの田中直樹が演じる主人公の田中と、大後寿々花が演じるカネコが登場するのですが、この2人がいることで、うつ経験者と、うつとは無縁だと思っている人の両方の視点で観られるのも良かったです。この2人の登場シーンは、ユーモアも交えたシーンとなっているので、真面目なドラマ部分とのバランスも取れていて、良い意味で深刻になり過ぎずに観ることができました。
どのエピソードも印象的でしたが、個人的には特に5話が特に印象に残っています。上司からの心ない一言をきっかけにうつになった女性が登場し、彼女の深刻なうつ症状が描かれたと思ったら、あることをきっかけに回復し…というところで終わり、6話へと繋がっていきます。その結末は本編でご覧頂くとして、彼女のおかれた職場環境や恋人との関係などは、誰でもあり得ることですし、自分自身にもどこか通ずる部分があるなと思いました。
うつになるパターンもうつヌケの仕方も、人それぞれですが、本作を観て“うつ”が身近な存在であることを知るだけでもすごく勉強になると思います。うつ経験の有無を問わずぜひ観てみてください。
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2018.11.5 TEXT byShamy |