ハウス・オブ・カード 野望の階段

シーズン1

2014年6月4日発売&レンタル開始
（左記ジャケットはセル用）
©2013 MRC II Distribution Company L.P. All Rights Reserved.

だいたいのテレビドラマは３話目くらいからおもしろくなると思っていたのですが、本作は1話が始まって５分で「これは私好みだ！」とすぐにハマりました。エミー賞＆ゴールデングローブ賞受賞、製作費は映画作品をも超える1シーズン60億円という本作。製作総指揮にも名を連ねるデヴィッド・フィンチャーほか、ほとんどの章を映画監督が撮っていることもあり、まさに映画を観ているような感覚で楽しめるテレビドラマです。ちなみに1、２章をデヴィッド・フィンチャー、３、４、９章をジェームズ・フォーリー、５、6章をジョエル・シューマカー…という具合に担当しています。毎回オープニングで誰が監督を務めた回なのかチェックするのも楽しいですよ。
そして、製作総指揮も務めるケヴィン・スペイシーが主演。彼が演じる、政界で野心を燃やすフランシス・アンダーウッドが米国下院院内幹事としてホワイトハウスを掻き回します。邪悪さと冷酷さが半端ない主人公ですが、ケヴィン・スペイシーの演技が絶妙でゾクゾクさせられます。そして女子的にはロビン・ライトが演じるフランシスの美しい妻クレアからも目が離せません。この夫にしてこの妻ありというくらいにクールで野心を遂げるためなら何でもアリという感覚は夫婦で共有している様子。夫の“政治的不倫”すら容認しているクレアですが、実は彼女には夫に伝えていない思いがあるようで、今シーズンの最終話は、フランシスの政界での動向だけでなく、夫婦関係の行方も気になる内容で締めくくられています。さらにもう1人注目して欲しいのは、ジャーナリストとして野心を燃やすゾーイ・バーンズを演じるケイト・マーラ。『ドラゴン・タトゥーの女』のルーニー・マーラの実姉です。姉妹してデヴィッド・フィンチャーに気に入られているんでしょうね。それも彼女の存在感と演技力をみれば納得です。全13話ですがあっという間に観てしまうおもしろさ。次シーズンも大いに期待できます。

シーズン2

2014年10月3日発売&レンタル開始
（左記ジャケットはセル用）
© 2014 MRC II Distribution Company L.P. All Rights Reserved.







いや〜すごく展開が早くてビックリ！しょっぱなからシーズン1で重要だったキャラがいなくなったのも驚きましたが、方向性を大きく変えてきたなと感じました。そして、政治的な駆け引きのスケールが格段にアップします。皆それぞれに保身に走るので、正義的に見えるキャラクターでも、どこかグレーに見えたり、誰を信じて良いかわからず、観ているこちらまで性格が歪んでしまいそう（笑）。フランクとクレア夫婦の結束も歪んでいるように見えて、唯一無二の強固なものだったり、政界で生きているからそうなのか、こうだから政界で生きていけるのか、人間描写にとても引き込まれます。この時点でここまで来ていると考えると、この先のストーリーがどうなるのか、すごく気になります。