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2013年12月21日より全国順次公開
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『パリ、ただよう花』 |
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浮気相手らしき男を追ってパリにやってきたホア。でも、その男に振られた彼女は、ひょんなことからマチューと出会い、強引な彼に誘われ食事をします。その帰り、これまた強引にというかレイプぎりぎりという状態で肉体関係を結んだ2人でしたが、なぜかホアは彼に心を許したのか、降られて自暴自棄になっていたのか、マチューとの関係を続けていきます。 |
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『パリ、ただよう花』というタイトルのとおり、まさにパリの街を漂っているような女性ホア。マチューとのいきさつを見ていると、彼女が考えていることは女性にとっても理解しがたいのですが、誰とでも喜んで寝るというわけでもないようで、彼女なりに相手を選んでいるようです。ただ、やっぱり始まりが始まりなだけに、マチューは彼女が自分のときと同じように迫られれば誰とでも寝るのではないかという不安を抱きます。マチュー自体もどうしようもない男なのですがそれは別として、男は相手が“未知の女”であるうちはどんな女か抱いてみたいという欲求を叶えたい一心で猛アタックするときもあるでしょうが、“自分の女”になった瞬間に別のスイッチが入るようです。だから、簡単に体を許してくれた女は一度寝る分には都合が良いですが、結局“自分の女”としてはいかがなものかと思うのでしょう。 |
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TEXT by Myson