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『ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション』 2015年11月20日より全国公開 TM&©2015 LIONS GATE FILMS INC.ALL RIGHTS RESERVED. |
『ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション』 |
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3部作(と言っても、第3章が前編、後編となるので実質4部作)の本シリーズでは、主人公カットニスと、幼馴染みのゲイル、ピータの三角関係も見どころの1つです。“ハンガー・ゲーム”にカットニスとピータが出場する前までは、カットニスはゲイルと恋仲にありますが、ゲームで生き残るための戦略とはいえ、ピータと恋人のふりを続けるうちにやがてカットニスの感情が揺れてきます。最終章までカットニスがどちらを選ぶかは明かされないまま、ラストで選択の結果がわかるのですが、カットニスの決断の根拠はどこにあったのでしょうか。それはゲイルのセリフにヒントがあるようです。 |
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カットニスを思うゲイル、ピータの愛情はどちらも本物で深いということは観ていてわかります。また、この三角関係はドロドロした醜い争いにもなりません。というのも、カットニスたちにとっては、そんな日常の個人的な悩みよりも先に、お金持ちの娯楽のために子どもたちに生き残りゲーム(言い方を変えると殺し合いのゲーム)をさせるような狂った暴君国家を倒すことが先決で、生きるか死ぬかという毎日を過ごしているからです。ただ、そんな日々を生き抜く上で、それぞれの価値観も、より顕著に表れてきます。 |
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TEXT by Myson