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『溺れるナイフ』 2016年11月5日より全国公開 ©ジョージ朝倉/講談社 ©2016「溺れるナイフ」製作委員会 |
『溺れるナイフ』 |
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15歳にして人気モデルとして活躍していた夏芽は、親の故郷へ引っ越すことになり、田舎町では退屈するだろうと思っていましたが、コウという少年に出会い、急速に惹かれていきます。コウはとても美しい少年でしたが、破天荒な性格で、掴みどころのないタイプ。でもそんなコウだからこそ、夏芽は夢中になります。コウも異彩を放つ夏芽に惹かれ、2人はつきあい始めますが、2人の将来は全く予想がつかない状況。 |
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恋をした相手を“運命の人”だと思いたいのは皆同じでしょう。若ければ、そういうロマンチックな思いが盛り上がるのも無理はありません。だから夏芽もコウに夢中になり、彼のためなら何でもする気持ちになっています。でも、そんな夏芽にコウはときに突き放すような言葉をかけます。一見コウは夏芽のことを同じくらい好きではないのかなと思いますが、彼の真意は後々わかってきます。コウの視点はとても大人的なのですが、それでも今できる恋に全力になれるのはとても素敵なことだと、本作を観て思いました。 |
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TEXT by Myson