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『ラ・ラ・ランド』 2017年2月24日より全国公開 ©2017 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved. Photo credit: EW0001: Sebastian (Ryan Gosling) and Mia (Emma Stone) in LA LA LAND.Photo courtesy of Lionsgate. |
『ラ・ラ・ランド』 |
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女優を目指し、映画スタジオのカフェで働くミアと、ジャズ・ピアニストで本格的な演奏ができる店を持ちたいと願うセバスチャンが、夢追い人が集まるロサンゼルスで出会います。最初は2人ともなかなか夢に近づけずにいますが、お互い夢を持つ同士、励まし合いながらチャレンジを繰り返し、徐々に努力が実っていきます。でも、忙しくなるにつれ、一緒にいられる時間も少なくなるのは仕方がないこと。さらに、具体的に将来を考え出すと、大きな選択を迫られる状況にもなります。さて、2人はどんな道を辿るのでしょうか? |
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本作では、夢と恋愛は両立できるのかというテーマも描かれていて、これは夢を追う人なら誰しもぶつかる問題だと思います。ミアとセバスチャンの関係はまさに運命的で、相性も良く、お互いを理解し、支え合う最高のパートナーです。でも皮肉にも、2人の夢が形になってくると、どちらか一方が片方に合わせなくては続かない状態になっていきます。ここで2人とも大きな選択に迫られるのですが…。その結末は映画で観て頂くとして、私は本作を観て、主人公の2人は「出会うべき相手に、出会うべき時に会った」と解釈しました。現代は、交際の続け方、結婚の形もいろいろあるので、両立する方法はいくらでもあるのかも知れません。一方、夢に集中したい人は、恋と両立している暇なんてないと思う人もいるでしょう。でも、運命の相手にはいろいろな役割があり、恋愛が夢を阻むとは限りません。将来2人の運命がどうなるかはわからなくても、出会うべきして出会った人との恋愛は、試してみる価値があるのではないでしょうか? |
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TEXT by Myson