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『8年越しの花嫁 奇跡の実話』 2017年12月16日より全国公開 © 2017映画「8年越しの花嫁」製作委員会 |
『8年越しの花嫁 奇跡の実話』 |
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順調な交際を経て、尚志と麻衣は婚約。だが、結婚式を間近に控えたある日、麻衣は突然病に冒され、意識不明に陥ります。いつ意識が戻るかすらわからない状態でも、婚約を解消しようとせず、麻衣に寄り添おうとする尚志。麻衣の家族は、これ以上彼を縛っておけないと、別れるように切り出しますが…。 |
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幸せでいっぱいだった2人に突然訪れた試練。まさかこんな自体になろうとは誰も思っていないし、相手が意識不明になったからといって、愛する人とそう簡単に離れられるわけがありません。客観的に見れば、麻衣の両親のように、尚志は麻衣との婚約を解消して新たな人生を歩んだほうが良いのではと思ってしまいますが、尚志は誰よりも麻衣の回復を信じて待ち続けます。でも、もっと辛いのは意識が戻った後というのが残酷で、尚志との記憶がなくなってしまっている麻衣は、尚志の愛に応えられないことに罪悪感を覚え、尚志は自分が麻衣を思うことで苦しめていることに気付きます。すごく愛し合っていた2人だからこそ、観ていて本当に辛いし、愛があるからこそ相手のことを一番に考える2人の姿が、とても切ないです。ここからどうやって2人が結ばれるのかは映画を観て頂くとして、結ばれる者はどういう経緯を辿っても結ばれるんだなと、2人の強い絆を感じます。愛に報いるということはどういうことなのか、考えさせられる本作。愛され過ぎちゃって困るというあなたも、愛し過ぎちゃって困るというあなたも、ぜひご覧ください。 |
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TEXT by Myson