>映画に隠された恋愛哲学とヒント集8

いつしか犬猿の仲になってしまった熟年夫婦、自分のことが第一優先で子供の養育権すらお互いに押し付け合う夫婦、元妻の突然事故死で戸惑う男、挙式直前に元カレに再会し動揺する花嫁、遠距離恋愛を避けられない状況で不安になるカップルが登場。彼らがどう次に進むのかに注目です。

“EX”つまり、元夫、元妻、元カレ、元カノをテーマにしたストーリーですが、未練をどう処理するかはとても大切。愛が憎しみに変わり、余計に執着してしまい、次の恋に進めないストーカー男や、お互いの存在が当たり前になってしまい有り難みよりも憎しみで喧嘩ばかりしてしまう夫婦など、相手のどこにフォーカスすべきかによって、判断がにぶってしまうことがよくわかります。あるできごとが起こり、視点が変わると愛に戻るカップルもいたり、お互いに「そもそもなぜこの人に恋をして愛するようになったのか」を思い出せたら、修復は可能なのかも知れないなと思いました。また、元恋人への気持ちを中途半端にしておくと、無意識に美化されて記憶されたり、ずっと比較基準になってしまう可能性もあります。復縁するもしないも、“EX”への気持ちにケリをつけるのが肝心ですね。