大学のオカルト研究会を舞台に、怖がりなのに幽霊が見えてしまう青年・八神森司(中山優馬)とオカルト研究会(通称オカ研)のメンバーが織りなす、恋愛青春ホラー映画『ホーンテッド・キャンパス』。一癖も二癖もあるオカ研メンバーのなかで、幽霊が視える能力を持った面倒見のいい先輩、黒沼泉水を演じた大野拓朗さんを取材しました!ドラマ、映画と話題作への出演が続いている期待の若手俳優の素顔と、映画の魅力に迫りました。
PROFILE
1988年11月14日、東京都生まれ。2010年に「キャンパスター★H50 withメンズノンノ」でグランプリを受賞し、同年に映画『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』で俳優デビュー。近年は、連続テレビ小説『とと姉ちゃん』、情報バラエティ“Let's天才てれびくん”のメインMCなどに出演。主な出演作は、連続ドラマ『美咲ナンバーワン!!』、ミュージカル“エリザベート”、舞台“ヴェニスの商人”、連続ドラマ『三匹のおっさん〜正義の味方、見参!!〜』、連続ドラマ初主演『LOVE理論』、大河ドラマ『花燃ゆ』などがある。今後(2016年6月現在)は、NHKBSプレミアム終戦企画ドラマ『ラスト・アタック〜引き裂かれた島で〜』主演(2016年8月15日オンエア)、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』主演(2017年1月16日〜)が控える。
ミン:
大野さんが演じられた黒沼泉水は、しっかり者で“オカ研”のお兄さん的な役でしたが、実際、撮影現場での立ち位置はどんな感じだったのですか?
大野拓朗:
キャストの中では年齢も上の方でしたし、撮影が始まる前に監督から「頼りにしているよ!」と言っていただいたんですが、現場では中山優馬くんが座長としてしっかりと皆を引っ張ってくれたし、謙ちゃん(安井謙太郎)はイジられ役として盛り上げてくれていたので、僕はスタッフさんたちへの“癒し”を意識しました。現場が蒸し暑くて大変な撮影もあったんですけど、自分の出番がない時はカメラマンさんをうちわで扇いだり、撮影で疲れている監督を抱きしめたりしていました。“癒し”になったのかは不明です(笑)。
ミン:
優しいですね〜!ところで、大野さんご自身は怖がりではないんですか?
大野拓朗:
全然です!ホラー映画も大丈夫ですし、幽霊もめちゃくちゃ見てみたいんですよ!周りに霊感のある人が多くて、よくそういう話を聞くのでうらやましいんですよね。あ、1度だけ、古い一軒家を借りて住んでいる時に子どもの幽霊を見たことがあります。やったー!って感じでした。
ミン:
つ、強者すぎる!では、ホラー要素がある映画をデートで観る際に、相手の女の子が怖がりだったら、大野さんならどうやってうまく誘いますか?
大野拓朗:
今回の作品なら青春や恋愛模様の部分もたっぷりあるので、ホラーが苦手な女の子でも誘いやすいですよね。もし、すごく怖い映画だったら、「あの人の演技がすごいらしいよ」とか、ホラー以外の部分を推して誘います。で、観ている最中に彼女が怖がっていたら、“もたれかかってもいいんだよ”的に、そっと自分の肩を差し出します(笑)。
ミン:
きゃー!いろんな意味でドキドキしちゃいますね(笑)。それにしても、幽霊もホラー映画も怖くない大野さん。この世で一番怖いものって、いったい何ですか!?
大野拓朗:
(長い間、考え込んで)…裏切り?
ミン:
う、裏切り!?いきなり重い答えがきましたね(笑)。
大野拓朗:
人を簡単に信じてしまうんですよ。人の良いところを探すのが得意というか、すぐに人間を好きになってしまうんです。ただ、幸せなことに今までは一度も人に裏切られたことがないので、免疫がない分、いざ裏切られたら相当ショックなんだろうなって思います。
ミン:
今まで裏切られたことがないというのは、大野さんの人徳だと思います。意地悪な質問ですが、結果的にでもご自分が人を裏切ったこともないですか?
大野拓朗:
ないです。小さい頃から、誠実に生きると心に決めています。
ミン:
またまた意地悪な質問ですが、それは恋愛にも当てはまりますか?
大野拓朗:
そうですね。僕、座右の銘とか、大切にしている言葉がいっぱいあるんですけど、そのうちの1つが「誰かしらが見ている」っていう言葉なんです。良いことをしても、悪いことをしても、陰の努力も、誰かが絶対に見ていてくれると思っているので、悪いことはしません。
ミン:
うーん、すばらしい! 記事にする時は、そこの部分を太字で強調しておきますね!
大野拓朗:
ぜひ、お願いします(笑)!
ミン:
では最後に、これから本作を観る方にメッセージをお願いします。
大野拓朗:
感動あり、青春のさわやかさあり、キュンキュンする恋愛もありと、ホラーが苦手な方にも楽しんで観ていただける作品だと思います。若い世代の方は、デートでも、仲間達と肝試し感覚で観てもらってもいいですし、大人の方は、“自分にもこんな青春時代があったな”と懐かしんでいただけたらと思います。ぜひ、ご覧ください!
2016年6月14日取材&TEXT by min
2016年7月2日より全国公開
監督:竹本聡志
出演:中山優馬/島崎遥香/大野拓朗/高橋メアリージュン/安井謙太郎/大和田伸也
配給:松竹
怖がりなのに幽霊が視えてしまう森司。高校時代、不吉な影に狙われている後輩のこよみに恋をするが、臆病な性格から告白もできずに卒業してしまう。しかし、一浪の末に入学した大学でこよみに再会。夢に見たキャンパスライフに胸をときめかせる。しかし、こよみは「幼馴染みの知り合いがいるから…」とオカルト研究会に入ることになり、こよみを放っておけない森司も、彼女を守るために嫌々ながらもオカルト研究会に入ることに。次々と奇怪な事件が起こる大学を舞台に、個性的なメンツが集まる通称=“オカ研”の仲間と呪われたキャンパスの謎に挑む森司。果たして、こよみとの恋の行方は…?
公式サイト 映画批評&デート向き映画判定
イイ男セレクション/大野拓朗
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