これまで日本映画から大きな影響を受けてきたと語るジョン・ウー監督が、日本で映画を作るという長年の夢を実現し、敬愛する高倉健主演でも映画化された西村寿行の小説「君よ憤怒の河を渉れ」を再映画化した本作。今回は、本作に出演し、これまでもさまざまなアジア映画に出演してきた池内博之さんにインタビューさせて頂きました!
PROFILE
1976年11月24日生まれ、茨城県出身。メンズファッション誌等でモデルとして活躍しながら、俳優としても、テレビドラマ、映画、舞台に多数出演。『13の月』では映画監督デビューも果たした。また、香港映画『イップ・マン 序章』、中国映画『スイートハート・チョコレート』『レイルロード・タイガー』等に出演し、アジアへも活動の場を広げている。ほか映画出演作は、『チキン・ハート』『ロックンロールミシン』『嗤う伊右衛門』『SPACE BATTLESHIP ヤマト』『奇跡のリンゴ』『チーム・バチスタの栄光』『キッズ・リターン 再会の時』など多数。
マイソン:
今回の役で、演じていておもしろい部分はどんなところでしたか?
池内博之さん:
結局彼の身勝手もあるとは思いますが、彼なりに抱えているものがあって、違った方向に行っちゃった結果、あんな風になってしまったのかなと思います。彼も人間なんでね(笑)。そういうところが役として、ちゃんと上手く感情として出せたら良いなと思って演じました。
マイソン:
ちょっと可哀想なキャラクターとも言えますよね(笑)。
池内博之さん:
そうそう、可哀想なんですよね(笑)。
マイソン:
共感というか、同情を感じた部分もありましたか?
池内博之さん:
なかなか理解しがたい性格ではあるんですけど、過剰な親子愛というかね。
マイソン:
逆にご自身に近いところがないキャラクターだからこそおもしろいということもあるのかなと思ったのですが、日常で人間ウォッチングをして、役の参考にされることもあるのでしょうか?
池内博之さん:
電車とかに乗ってると、「この人は何を考えているのかな?」とか、「どこからの帰りなのかな?」とか、「何であんなに疲れているんだろう?どんなことがあったのかな?」って、想像したりはしますね。意外と人を見ているのかも知れない(笑)!
マイソン:
きっと無意識に人間ウォッチングされているんだと思います(笑)。今回の撮影で、言葉の壁、文化・お国柄の違いなどは感じられましたか?
池内博之さん:
意外と、食事は日本のケータリングだったり、日本のお弁当が出たりしてましたし、言葉の壁もそんなに感じませんでしたが、撮影スタイルですかね。中国も香港もそうなんですけど、結構時間を贅沢に使って撮影しているなって感じます。現場に朝から夜までいたけど結局「今日はないです」ということもあったり(笑)。
マイソン:
ハハハハ。日本の感覚よりもちょっとマイペースなんですね!今回一番印象に残っている現場エピソードはありますか?
池内博之さん:
ジョン・ウーさんのファンがすごく多くて、大阪で撮影していた時もそうですけど、皆さんがすごく協力的で。皆さんのそういう気持ちがあったから、良い映画が撮れたんじゃないかなって思うところがたくさんありました。すごくいろいろな人に支えられているなって。お祭りの撮影は、すごく暑い日でしたが、たくさんのエキストラの方々が協力してくださって、全然嫌な事も言わず、何回も何回も大変なのに、ずっと付き合ってくれました。ジョン・ウー作品に関われたっていう皆さんの思いもあると思いますが、それってすごいことだし、やっぱりジョン・ウーさんってすごいなって思いますよね。
マイソン:
私は地元が大阪なので、知っている場所もたくさん見受けられて、どこまで本当の場所で撮影をしたんだろうって、すごく気になりました。
池内博之さん:
セットは岡山でやっていたんですけど、あとは全部大阪でしたね。
マイソン:
そういった部分も見どころの一つですね。
池内博之さん:
そうですね!大阪が舞台ですからね。
マイソン:
今日はありがとうございました!
2018年1月26日取材&TEXT by Myson
ヘアメイク:UEJI ARiSA
スタイリスト:Tsuyoshi Kurata
<衣装>
ジャケット=参考商品/ティシャツ=¥12,000/ブーツ=¥84,00→全てThe Letters
パンツ=スタイリスト私物
《読者お問い合わせ先》
The Letters 〒153-0042 東京都目黒区青葉台3-12-10 1F Tel 03-6427-0280
2018年2月9日より全国公開
監督:ジョン・ウー
出演:チャン・ハンユー/福山雅治/チー・ウェイ/ハ・ジウォン/國村隼(友情出演)/竹中直人(特別出演)/倉田保昭(特別出演)/斎藤工(特別出演)/アンジェルス・ウー/桜庭ななみ/池内博之/TAO、トクナガクニハル/矢島健一/田中圭/ジョーナカムラ/吉沢悠
配給:ギャガ
実直な国際弁護士ドゥ・チウは、何者かによって、知らぬ間に殺人犯に仕立てあげられてしまう。敏腕刑事、矢村は独自の方法で彼を追うが、捜査を続けるうちに、ドゥ・チウが犯人ではないと確信する。そして矢村は、真相を暴くべく彼に手を貸すことに…。
公式サイト 映画批評&デート向き映画判定
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