モテるのに恋愛未経験の男子が、難攻不落の女子高生に恋をして、奮闘する物語『覚悟はいいかそこの女子。』。本作で主演を務めた、中川大志さん、唐田えりかさんにインタビューをさせて頂きました。お話からは、キュンキュン満載の本作のいろいろなこだわりが伺えました。キュンキュン映画独特のご苦労も感じました!
PROFILE
古谷斗和(ふるや とわ)役:中川大志
1998年6月14日生まれ、東京都出身。2009年にNHK BS-hiで放送された『わたしが子どもだったころ』の再現VTRで俳優デビュー。その後2010年に映画『半次郎』で映画デビューを果たし、テレビドラマ『家政婦のミタ』の出演で一躍注目を浴びる。その後も『夜行観覧車』『水球ヤンキース』や、NHK大河ドラマ『真田丸』、『花のち晴れ〜花男Next Season』など、数々の人気ドラマや、CMでも活躍。2015年には、『青鬼 ver.2.0』で映画初主演を飾る。その他、主な映画出演作は『四月は君の嘘』『きょうのキラ君』『ReLIFE リライフ』『坂道のアポロン』『虹色デイズ』など。
三輪美苑(みわ みその)役:唐田えりか
1997年9月19日生まれ、千葉県出身。2014年にアルバイト先でスカウトされたのをきっかけに芸能界入り。2015年に大手企業のCMに出演、2016には、back number“ハッピーエンド”のMVに出演し、話題を呼んだ。ファッション誌「MORE」の専属モデルとしても活躍中で、2017年には韓国に進出を果たした。2018年、鈴木おさむ監督の『ラブ×ドック』に出演した他、東出昌大出演の『寝ても覚めても』ではヒロイン役を務めた。山戸結希企画・プロデュースの映画『21世紀の女の子』が2019年公開予定。
マイソン:
斗和(とわ)はモテキャラで自信に溢れている部分と、恋愛経験不足ですごく自信がない部分と両極端だったので、演じるのが難しかったんじゃないかと思いました。中川さんが一番難しかったと思うシーンはどこでしたか?また、唐田さんから見て一番斗和が素敵だと思ったシーンも教えてください。
中川大志さん:
斗和が美苑(みその)を彼女にしたいって決めて最初に告白をしてから、いろいろなパターンの告白をするんですけど、一番難しかったシーンは、甘えん坊キャラで爆笑みたいな、あれが一番難しかったです(笑)。というか一番恥ずかしかったです。
マイソン:
中川さんは今までもモテる役をすごくたくさん演じていらして、壁ドンシーンなどをやることも多いと思いますが、その辺りはやり慣れているという感覚でしょうか(笑)?
中川大志さん:
僕は自分でキラキラとはほど遠い人間だと思っているので、やり慣れているってことはないですね。こういうシーンはどれだけ見栄を張れるか、どれだけキメるべきところをキメられるかだと思っていますが、そういう意味で甘えん坊キャラはやったことがなかったので、できればやりたくなかったですね…って、嘘です(笑)。
一同:あはははは(笑)!
マイソン:
井口監督はそこら辺の演出に結構こだわっていらっしゃいましたか?
中川大志さん:
そうですね。動き方を可愛らしくとか、本当に一番難しかったです。
マイソン:
唐田さんはいかがでしたか?
唐田えりかさん:
美苑は斗和に一切興味がないところから始まり、だんだん“この人は悪い人じゃない”ってわかって、気が付いたら自分の思いを吐き出していたり、斗和は美苑にとって大きな存在になっていきますが、これは彼に頼ってしまうなと思ったのは、借金取りの人が来るところです。斗和がベランダから「来い!」って言ってくれたところで、ちょっとキュンとして、男らしさを感じてしまったというか。
中川大志さん:
でもさ、あんなに一生懸命助けて逃げ込んだのに、ドアの鍵が開いているんだよ(笑)。借金取りの人がすんなり入って来ちゃうっていう。あのシーンのすごいところはそこじゃない(笑)?
唐田えりかさん:
確かにそういうところがありますよね(笑)。そうやってすべてがキマりきらないところが斗和の魅力でもありますね。
マイソン:
井口監督は、過去に結構強烈な作品も撮られていますが、一方で女子高生とか可愛い女子が出てくる作品も多いなと思います。唐田さんが演出にこだわられているなって思ったところと、中川さんは監督を見ていてここはこだわりが強いなって思ったところはありますか?
中川大志さん:
監督自身が女子みたいでしたよね。
唐田えりかさん:
そうですね。シーンに入る前、段取りを確かめている時に、だいたい監督がお手本を見せてくれて、それに沿ってやることもありました。あとは美苑と斗和が寝落ちしちゃったシーンで、顔の角度について「さっきはすごく可愛かったのに、あれ?」って、ベストな角度にしようと何度も試行錯誤をしたのを覚えています。監督だからそういうところにもこだわっていたんだなって、発見がありました。
マイソン:
そうなんですね!中川さんはさきほど監督自身が女子のようだったとおしゃっていましたが、どういうところで感じられましたか?
中川大志さん:
モニターの前で見ている顔が乙女でしたね。女性が多く観るものだと思うので、それを撮る井口監督も乙女になっているという(笑)。
マイソン:
観客側として観る時に、やっぱり男性がキュンとするのと、女性がキュンとするのは違うんですかね?
中川大志さん:
違うと思います。でも井口監督とこういうキュンキュンする作品をやるとは思ってなかったし、前回ご一緒した作品は全然タイプが違う作品だったので、今回の乙女のような井口監督は初めて見ました。
マイソン:
見渡すと、キラキラ映画は中年男性監督が担当されていることが意外に多くて、女子よりキュンキュンをわかってらっしゃるんだろうなと思います(笑)。
中川大志さん:
世に出ているキュンキュンする映画のほとんどはそうですよね。あんなキラキラした作品をね(笑)。
マイソン:
ハハハハハ(笑)。だからこそ、もっと年齢層の高い男性にも観て欲しいですよね。
唐田えりかさん:
そうですよね。キュンキュンして欲しいです!
マイソン:
ありがとうございました!
2018年7月18日取材&TEXT by Myson
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2018年10月12日より全国公開
監督:井口昇
出演:中川大志 唐田えりか
配給:東映
幼い頃から女子にチヤホヤされ、モテると自負していた古谷斗和は、先に彼女ができた同級生から焚きつけられ、自分も彼女を作ると宣言。だが、いざ彼女を作ろうとアタックした三輪美苑には、まったく相手にされず、何度告白しても振られてしまう。それでもめげずに真っ直ぐにぶつかっていく斗和は、徐々に美苑の心を開いていくのだが…。
公式サイト 映画批評&デート向き映画判定
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