世界中で大ヒットし、本年度アカデミー賞(R)を受賞した『ベイマックス』。先日ブルーレイとDVD等を収録したMovieNEXが発売され、オリコンチャートを賑わせたことも記憶に新しいですが、そんな『ベイマックス』には日本の要素がたくさん盛り込まれ、舞台となる架空の町の名前は、サンフランシスコと東京を合わせた「サンフランソウキョウ」となっているほどです。今回、本作を手掛けたクリス・ウィリアムズ監督にメールによるインタビューをさせて頂きました。トーキョー女子映画部で行った【DATE MOVIE AWARDS 1st】ドラマ部門1位ということで、デートムービーとしての本作の見どころも聞いてみましたよ。
PROFILE
ウォータールー大学で美術を学び学位を修得したのち、シェリダン大学でアニメーションを学んだ。1994年にインターンとしてウォルト・ディズニー・スタジオのフロリダのアニメーション・スタジオに加入し、『ムーラン』(1998)のストーリー・チームの主要メンバーとなった。『リロ&スティッチ』(2002)ではストーリー・アーティストを務めたのち、『ラマになった王様』の執筆でアニー賞脚本賞(長編アニメーション映画部門)にノミネート。それ以降ストーリー部門で働き、バイロン・ハワードと共同で監督した『ボルト』(2008)は、アカデミー賞にノミネート。2013年アカデミー賞受賞作品『アナと雪の女王』では小屋の主人オーケン役で声の出演をしている。その他、ディズニー初のCG短編映画『グラゴーズ・ゲスト』の脚本と監督を務めてアニー賞を受賞、ABCのクリスマス・スペシャル番組『ウェイン&ラニー クリスマスを守れ!』では製作総指揮としてエミー賞を受賞した。『ベイマックス』はドン・ホールと共同で監督を務めた。
マイソン:
日本の要素が多く取り込まれていて見ていて嬉しかったです。日本文化や日本人が生み出したあらゆるもので、日本人が他の国の方と違う感覚、発想だなと思う要素はどんなところですか?具体的にそう感じた出来事や物事があればエピソードを教えてください。
クリス・ウィリアムズ監督:
僕たちは、サンフランシスコと東京の建物や、デザイン、感覚を融合させることに全力で努力したよ。そのために何度も東京に行ったんだ。文化を正しく伝えるには、その文化に浸ることが重要だからね。嬉しかったことは、どこに行っても日本人がとても温かく迎えてくれた事。日本人はとても謙虚深く、思いやりがあって、その事をこの作品で伝たかったんだ。この映画は人との絆についての話だけど、日本にいる時にこのような絆を感じたんだ。
マイソン:
本作は、「トーキョー女子映画部」でユーザーの投票により実施した「DATE MOVIE AWARDS」にて、ドラマ部門1位に輝きました。デートでも安心して観られる映画ということで多くの女性の支持を集めたということになりますが、本作をデートで観るカップルに向けて、見どころを教えて下さい。
クリス・ウィリアムズ監督:
デートムービーのドラマ部門1位に輝いてすごくうれしいよ!『ベイマックス』を観るカップルが、一緒に笑って、一緒に泣いて、そしてお互いに親近感を感じて欲しいな。カップルで素晴らしい映画を観て、感動を共有することはステキな機会だと思うんだ。それに映画を観ることで、人として経験することは世界で共通な事が多いという事と、自分と似ているところがたくさんあるということがわかる良い機会だと思うよ。
デートでは、ヒロとベイマックスが、街のはるか上空にある風力タービンに腰かけて、美しい夕空を眺めるシーンを観て欲しいね。とても愛おしくて心安らぐシーンなんだ。僕はいつもこのシーンで心を動かされるよ。
2015.4月末 取材&TEXT by Myson
MovieNEX好評発売中&レンタル中/デジタル配信中
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監督:ドン・ホール/クリス・ウィリアムズ
声の出演:ライアン・ポッター/スコット・アツィット/T.J.ミラー/ジェイミー・チャン/デイモン・ウェイアンズ・Jr./ジェネシス・ロドリゲス/ダニエル・へニー(小泉孝太郎)/マーヤ・ルドルフ(菅野美穂)/ジェームズ・クロムウェル/アラン・デュディック
ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
幼い頃に両親を失ったヒロは、最愛の兄タダシまで謎の事故で失ってしまい、あまりのショックに深く心を閉ざしてしまう。そこへ空気で膨らんだ白くて大きな体を持つベイマックスが突如現れ、ヒロに献身的に接する。彼は、亡きタダシが人々の心と体の健康を守るために開発したケア・ロボットで、ベイマックスと過ごすうちにヒロは徐々に元気を取り戻していくのだが…。
公式サイト 映画批評&デート向き映画判定 来日記者会見 DATE MOVIE AWARDS 1st(ドラマ部門)
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