監督デビュー作『レザボア・ドッグス』以降、『パルプ・フィクション』『キル・ビル』『イングロリアス・バスターズ』など常に話題を呼ぶ作品を作り続けているクエンティン・タランティーノ。今回は、これまでクエンティン・タランティーノが監督をした作品(脚本担当作は除く)について正式部員の皆さんに投票いただきランキングを作成しました。上位にはどの作品がランクインしたのでしょうか?
アンケート回答人数 10代を含む女性323名(調査期間:2023/7/5〜8/1)
<プロフィール>
クエンティン・タランティーノ
1963年3月27日アメリカ、テネシー州生まれ。映画監督を目指し、高校を中退後ビデオ店勤務時に書いた脚本の版権を売却し、のちにトニー・スコット監督作『トゥルー・ロマンス』(1993)、オリバー・ストーン監督作『ナチュラル・ボーン・キラーズ』(1994)として映画化される。その資金をもとに脚本、監督、出演を兼任した映画『レザボア・ドッグス』(1992)でデビューを飾り、各国の映画祭で絶賛される。1994年には、共同脚本、監督、出演を兼任し、映画『パルプ・フィクション』を発表する。本作は数々の批評家賞、アカデミー賞とゴールデン・グローブ賞の脚本賞、カンヌ国際映画祭のパルムドールに輝いた。1996年、デビュー前に書いた脚本『フロム・ダスク・ティル・ドーン』が、ロバート・ロドリゲス監督により映画化され、出演と製作総指揮を務めた。1997年には、自身が監督を務める3作目『ジャッキー・ブラウン』を手掛けた。その後、『キル・ビル』(2003)、『キル・ビル Vol.2』(2004)を発表し、大ヒットとなる。その後、『デス・プルーフ in グラインドハウス』(2007)を経て、『イングロリアス・バスターズ』(2009)では、英国アカデミー賞6部門、ゴールデン・グローブ賞4部門、アカデミー賞では作品賞、脚本賞、監督賞を含む8部門にノミネートされた。2012年、『ジャンゴ 繋がれざる者』は、アカデミー賞で作品賞を含む5部門にノミネートされ、脚本賞を受賞した。さらに、ゴールデン・グローブ賞5部門、英国アカデミー賞5部門にノミネートされた。2015年、『ヘイトフル・エイト』では、エンニオ・モリコーネが音楽を担当し、アカデミー賞作曲賞を受賞。2019年、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は、作品賞を含む10部門でアカデミー賞にノミネートされ、美術賞と、ブラット・ピットが助演男優賞を受賞した。タランティーノ監督は、かねてより「長編映画を10作撮って引退する」と公言しており、2023年秋より新作の撮影に入るとされている。(引用:『クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男』公式サイト)
タランティーノ監督にまつわるドキュメンタリー映画をチェック!
『クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男』
2023年8月11日より全国公開
R-15+
監督・脚本:タラ・ウッド
出演:ゾーイ・ベル/ブルース・ダーン/ロバート・フォスター/ジェイミー・フォックス/サミュエル・L・ジャクソン/ジェニファー・ジェイソン・リー/ダイアン・クルーガー/ルーシー・リュー/マイケル・マドセン/イーライ・ロス/ティム・ロス/カート・ラッセル/クリストフ・ヴァルツ
配給:ショウゲート
REVIEW
本作は、クエンティン・タランティーノ監督にまつわるドキュメンタリー映画です。タランティーノ自身は登場していないものの、デビュー作『レザボア・ドッグス』から8作目の『ヘイトフル・エイト』に出演した俳優やプロデューサー、スタッフ達が登場。ゾーイ・ベル、ブルース・ダーン、ロバート・フォスター、ジェイミー・フォックス、サミュエル・L・ジャクソン、ジェニファー・ジェイソン・リー、ダイアン・クルーガー、ルーシー・リューなど豪華俳優やスタッフが、タランティーノとの逸話や秘話を赤裸々に語っています。その熱弁する姿を観ていると、タランティーノの人柄の良さや映画に対する愛情の深さを感じます。 デビュー前にお金を作るために脚本提供をしていた話や、各作品のキャラクターに少しずつ繋がりがあることなど、興味深いエピソードが満載なのでファンにとってはたまらない1作です。各作品の名シーンや撮影裏なども映し出されているので、タランティーノ作品がとにかく観たくなります。本作を観てから改めてタランティーノ作品を観るとまた違う発見がありそうです。
クエンティン・タランティーノ監督人気作品ランキング
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※作品への評価は「観た上でとても好き=5点」から「観た上でまったく好きではない=1点」の5段階、もしくは「観ていない=0点」として加算し、ランキングを出しています。
第1位:『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』…729点
<イチオシコメント>
■今までの作品の総復習のような感じで痺れました。キャストのスター感もすごい。(20代後半)
■キャスト目当てで観ましたが、ユーモアもありストーリーがおもしろかったので何回も観ました!(30代前半)
■あの時代のトラウマになっているシャロン・テート事件。事実はともあれ、ひととき幸せにしてくれる傑作です。(60代)
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
監督・脚本:クエンティン・タランティーノ
出演:レオナルド・ディカプリオ/ブラッド・ピット/マーゴット・ロビー/エミール・ハーシュ/マーガレット・クアリー/ティモシー・オリファント/ジュリア・バターズ/オースティン・バトラー/ダコタ・ファニング/ブルース・ダーン/マイク・モー/ルーク・ペリー/マヤ・ホーク/ダミアン・ルイス/アル・パチーノ
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第2位:『キル・ビル Vol.1/Vol.2』…698点
<イチオシコメント>
■タランティーノらしさもあるが、それ以上に他の作品にはないカッコ良さが大好き。(20代前半)
■やはり『キル・ビル』!あの黄色い衣装は今でも脳裏に焼き付いています。(30代後半)
■大好きな作品です。黄色の服が戦闘服に見えます。日本を舞台にしてるのも良いし、戦うシーンは爽快感があり人情も挟んでいて、1と2どちらも好きです。(40代前半)
■映画館で観ていた時に、「何だこれーーー!」と叫んで途中で出たおじさんがいました。その時、新しい芸術の波が急に来たんだなと痛烈に感じたのを覚えてます。(40代後半)
『キル・ビル Vol.1』
監督・脚本:クエンティン・タランティーノ
出演:ユマ・サーマン/ルーシー・リュー/千葉真一/ダリル・ハンナ/マイケル・マドセン/栗山千明
『キル・ビル Vol.2』
監督・脚本:クエンティン・タランティーノ
出演:ユマ・サーマン/デヴィッド・キャラダイン/マイケル・マドセン/ダリル・ハンナ/ゴードン・リュー マイケル・パークス/サミュエル・L・ジャクソン
第3位:『パルプ・フィクション』…621点
<イチオシコメント>
■映画全体としての展開もサウンドトラックも良いが、キャラが全員魅力的。(20代前半)
■出演者が良い。特にジョン・トラボルタ。息を呑むすごさ!!展開がすごい!(30代前半)
■伏線があって最後まで観ないとわからない感じがとてもおもしろい!使用している音楽もカッコ良い!(40代前半)
■ユマ・サーマンの演技、配役を超えたものはない。今でも大事にパンフレットをとっている。(50代)
『パルプ・フィクション』
監督・脚本:クエンティン・タランティーノ
出演:ジョン・トラボルタ/サミュエル・L・ジャクソン/ユマ・サーマン/ブルース・ウィリス
第4位:『ジャンゴ 繋がれざる者』…457点
<イチオシコメント>
■タランティーノ監督が素晴らしいと思える作品でした。レオ様登場までの前半がよりおもしろい!馬車の上に歯の飾りがボヨヨンと付いてたり、どれでも着ていいよって言ったら王子様みたいな衣装を選ぶジャンゴが可愛かった。とにかくジャンゴとシュルツ2人のバディの旅が良かったです。勘の鋭いサミュエルの登場から次第に緊張感が高まってきます。(50代)
『ジャンゴ 繋がれざる者』
監督・脚本:クエンティン・タランティーノ
出演:レオナルド・ディカプリオ/ジェイミー・フォックス/クリストフ・ヴァルツ/ケリー・ワシントン/サミュエル・L・ジャクソン
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第5位:『イングロリアス・バスターズ』…372点
<イチオシコメント>
■ヒトラーをテーマにした作品でありながら、コミカルな要素もある見応えある作品です。ブラッド・ピット、メラニー・ロランらの名演も印象的です。(30代後半)
『イングロリアス・バスターズ』
監督・脚本:クエンティン・タランティーノ
出演:ブラッド・ピット/メラニー・ロラン/クリストフ・ヴァルツ/イーライ・ロス/ダイアン・クルーガー
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第6位:『レザボア・ドッグス』…324点
<イチオシコメント>
■初めて観たタランティーノ作品が『レザボア・ドッグス』。バイオレンス×人間ドラマの真骨頂! あの歩いているシーンはめちゃくちゃカッコ良いし、タランティーノ作品の常連俳優の若い頃を観られるのも楽しい。癖強めの監督だけど、近年の作品よりは誰でも観やすいと思うのでイチオシ。(40代前半)
■タランティーノ作品はどれも好きですが、イチオシは『レザボア・ドッグス』です。「一体裏切り者は誰なのか?」という心理戦から、最後の男同士の絆の崩壊の瞬間までが秀逸です。(50代)
『レザボア・ドッグス』
監督・脚本:クエンティン・タランティーノ
出演:ハーヴェイ・カイテル/ティム・ロス/マイケル・マドセン/ローレンス・ティアニー/クエンティン・タランティーノ
第7位:『ジャッキー・ブラウン』…320点
<イチオシコメント>
■1番好きなタランティーノ作品は『ジャッキー・ブラウン』。スリリングな麻薬運びにまつわる人間関係と、ほろ苦い恋についての大人の映画だと思います。(50代)
『ジャッキー・ブラウン』
監督 ・脚本:クエンティン・タランティーノ
出演:パム・グリア/サミュエル・L・ジャクソン/ロバート・フォスター/ブリジット・フォンダ/マイケル・キートン
第8位:『ヘイトフル・エイト』…303点
<イチオシコメント>
■クセの強いキャラクターを演じるのはクセの強いキャストということで、これをまとめられるのはクセの強いタランティーノしかいません(笑)。やりたい放題感が爽快な作品!(50代)
『ヘイトフル・エイト』
監督・脚本:クエンティン・タランティーノ
出演:サミュエル・L・ジャクソン/カート・ラッセル/ジェニファー・ジェイソン・リー/ウォルトン・ゴギンス/デミアン・ ビチル/ティム・ロス/マイケル・マドセン/ブルース・ダーン/チャニング・テイタム
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第9位:『デス・プルーフ in グラインドハウス』…243点
<イチオシコメント>
■セクシーでタフな女性を描くのが上手いタランティーノ監督。タランティーノの作品に登場する女性キャラクターは女性から観ても皆魅力的です。(50代)
『デス・プルーフ in グラインドハウス』
監督・脚本:クエンティン・タランティーノ
出演:カート・ラッセル/ゾーイ・ベル/ロザリオ・ドーソン
タランティーノ監督作品に対するイメージは?
Q:クエンティン・タランティーノ監督の代表作といえば、どの作品ですか?
Q:総じて、クエンティン・タランティーノ監督作品は好きですか?
Q:クエンティン・タランティーノ監督作品に抱くイメージを表現する言葉として一番近いものはどれですか?
作品を観た人数としては、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が323人中187人、『キル・ビル Vol.1/ Vol.2』は188人と接戦。観た人の中で前者のほうが「とても好き」の割合が高かったということで、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が見事1位に輝きました!
また、「どれも役者の起用や演出に度肝を抜かれます」「スプラッター度が強くも風刺が効いていて、好きな作品が多くあります」など、タランティーノ監督作品全体に対するコメントもありました。監督自身、10作で監督引退と公言していますが、まだまだ他の作品も観てみたいですね。今回寄せられたコメントも参考に、まだ観たことのない作品はぜひご覧ください。
TEXT by トーキョー女子映画部正式部員&Shamy
『パルプ・フィクション』 8月11日より全国36館でリバイバル上映
ドキュメンタリー映画『クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男』の公開を記念して、『パルプ・フィクション』が、8月11日より2週間限定で全国36館でリバイバル上映されます。
『パルプ・フィクション』
2023年8月11日より2週間限定上映公開
PG-12
監督・脚本:クエンティン・タランティーノ
出演:ジョン・トラボルタ/サミュエル・L・ジャクソン/ユマ・サーマン/ブルース・ウィリス
1994年に公開され、その年のカンヌ国際映画祭のパルム・ドー ルを受賞、アカデミー賞では脚本賞を受賞したバイオレンス・アクションの傑作!
© 2019 Wood Entertainment
©MMXV Visiona Romantica, Inc. All rights reserved.
Images Courtesy of Park Circus/Paramount
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本ページの情報は2023年8月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。