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映画のお仕事は、監督・女優以外にも数え切れないほどの種類があります。プロデューサー、照明、音響、衣装、メイク、宣伝、劇場営業…。映画を作る現場から、映画をユーザーに届けるところまで、さまざまな現場で働く女性にお会いする機会があれば、お話を聞いて、現場の状況などを掲載できればと思います。
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【ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2014】ファンタスティック・オフシアター・コンベンション部門で審査員特別賞を受賞した本作。亜紗美さんの演技に『グレムリン』のジョー・ダンテ監督など国内外から称賛の声があがっていますが、まるで洋画のような作風で、なんと言っても、血まみれ全裸で暴れ回るアクションシーンが圧巻です。今回、ヌードモデルからキャリアをスタートさせ、現在はアクション映画を中心に活躍する亜紗美さんに、ずばりヌードの意義について、今後の海外進出についてなどお聞きしました。
出演作
『片腕マシンガール』『NEW NEIGHBOR』『デッド寿司』『ライヴ』など。
1985年8月19日生まれ、東京都出身。ヌードモデルとしてキャリアをスタートさせるが、井口昇監督の作品などでアクションに挑み、現在は主にアクション系、コメディ系の作品で活躍。好きな映画は『天使にラブ・ソングを…』。
ツイートマイソン:
まずあのクライマックスの激しいアクションシーンのあいだ、ずっと素っ裸だったのには驚きました。ストーリーも強烈でしたが、今まで洋画と邦画を観てきたなかでも、あそこまで裸で暴れ回っているのって観たことがないように思います。脚本を読んだときに感じた印象と実際に演じてみたときの印象はどうでしたか?
亜紗美さん:
まず光武監督との出会いから遡ってお話しますと、光武さんとは飲みの席で初めてお会いさせて頂いて、そのときはその場のノリで「いつか一緒に仕事しようぜ」っていう話で終わったんです。その1年後くらいに仕事でドイツのコンベンションに行く機会があり、たまたま光武さんもそこに呼ばれていてドイツに行くまでの飛行機のなかでそれまでに話したことがないくらい深い話をさせて頂きました。私は海外に向けてケンカを売るような、海外で戦えるような自分の名刺代わりになるような作品が欲しいと思っていたところで、光武さんが「実は何年も前から温めてる作品があるんだよ」と『女体銃〜』の構想を話してくださったときには、何の根拠もありませんでしたがそれをやれるのは私しかいないと思いました。それで「その作品を私の代表作として撮って頂けないでしょうか」というところからこの映画がスタートしたんです。
亜紗美さん:
初めて脚本を読んだときにマユミは一番ラストの全裸のところでパンツを履いていたんですよ。でも「これはパンツ要らなくないですか?」と私から言って、監督も「やっぱりそうだよね」となり、一瞬にしてパンツがなくなったんですよ(笑)。今回準備段階から関わらせて頂いて、今までにない日本映画を作りたい、今までに観たことがない亜紗美を撮ってもらいたい、(監督も)撮りたいという思いはお互いにあったので、脚本の段階から光武さんもいろいろと私に相談してくださり、私からお願いしたこともありました。自分の髪の毛を切るシーンも私の意見を取り入れてくださったところで、本番で本当に髪を切って演じせて頂きました。この映画の話は1回流れたこともあって諦めていたんですが、最終的にマクザム(配給会社)さんで出資して頂いて、確実にできると決定を頂いたときは感無量でした。
マイソン:
今パンツを履かない設定っていうお話があったんですが、女子から観ても、洋画でも邦画でも脱ぐシーンで変に隠して中途半端になっている演技を観ると、そんなくらいならこのシーンは要らないのにと思うときがあります。
亜紗美さん:
その辺って女性の方が潔かったりしますよね。
マイソン:
この設定だと脱がないとダメだよねって観ていて思うときがあるのですが、オファーを受けるときに何か基準はありますか?
亜紗美さん:
基準というと特にこれといってないのが正直なところです。
マイソン:
映画の種類によっても、男性は単純に裸を喜ぶのでこのヌードはサービスカットだとか、これは脱ぐ必要があって脱いでいるなって思うことがあるんですが、その辺りは亜紗美さんが普通に映画を観ているときに感じることってありますか?
亜紗美さん:
もちろんなくはないですね。「この脱ぎ要らないでしょ」とか「完全に男性に媚びた脱ぎでしょ」とか、あとは「逆に何でそこを隠すの。だったら全部取っちゃいなよ」とか(笑)。女優さんが前から映されるのがダメなのかわからないですけど後ろからのショットしか撮れないんだったら違う人を使えばいいのにって思うこともありますね。どの作品とは言えないですけど(笑)。
マイソン:
でもヌードシーンはサービスであっても良いと思いますか?
亜紗美さん:
もちろん作品の内容によって、その映画自体がお祭りですっていう作品なら無意味に脱ぐのも全然アリだと思います。ただ『女体銃〜』に関してはお祭りというよりは、一人一人の人間の感情や生き様を描くというのが根本にあったので、「そのパンツはいらない」とか、よりリアルさを持たせるための必要な脱ぎだと思って演じています。
マイソン:
今回セリフが一言しかなかったんですが、セリフがなく表情だけで演じるというのはやってみてどうでしたか?
亜紗美さん:
役者さんて、自分に与えられたキャラクターの生い立ちを台本に書いていないところまで全部自分で作り上げてそれを入れて現場に臨むタイプと、カチンコの音でオン・オフするタイプと、大きく分けて2つのタイプがいると思います。どちらかというと私は後者のタイプで、今まで関わらせて頂いたいろんな作品に常に全力で取り組んできましたが、役作りという役作りをしたことがなかったんです。ただ、今回の『女体銃〜』に関しても、自分のいつものスタイルでと思っていましたが、ボーっとしているときに「あのときマユミって何を考えていたんだろうな」とか自然に考えるようになっていて、セリフがないということに関しては特に難しいと感じたことはありませんでした。
マイソン:
途中までセリフがないことを気にしないで観ていたんですけど、戦い出してからそういえば喋ってないなと思って、最後に敵が目の前に来たときに「どうするのかな、喋るのかな」と思って、やっと喋ったときに出た言葉が○○だけというのがすごいと思いました。
亜紗美さん:
やっと喋ったと思ったら「○○かよ!」みたいな(笑)。
マイソン:
セリフがないことを気にしないで観ていたら急に放り込まれてくるというのがすごく新鮮でした。
マイソン:
「この映画で世界にケンカを売る」というお話がありましたが、今後どんな風に進出していきたいですか?
亜紗美さん:
最終的にというか、今見据えている目標の着地点はハリウッドで活躍することです。自分がこの業界に入った出発点がヌードモデルやAVで、そこからまず服を着ることすら大変と言われているなかで、脱がなくても良い役を頂けるようになりました。でも脱ぐのをやめたわけでもないですし、『女体銃〜』に関しては敢えてというか脱がなきゃ意味がない作品なので、そこはもちろん仕事の内容によってなんですが。日本はAVをやっている、やっていたというだけで白い目で見られたり悪く言われたりっていうのは、正直未だにあります。今までファンだったのに、「えっ!亜紗美ちゃんってAVやってたの」と、さ〜っと引いていく人もいましたが、まずそんな方たちを見返したいです。もちろん自分のためというのが大前提にありますが、日本でセクシー女優をやっている人たちへの偏見を失くすためにも、私は代表として戦っていきたいと思っています。なので偏見を持った人たちが一番わかりやすく「すいませんでした!」ってなるんだったら、「ハリウッド行ってやるよ」って。今ちょうどその入口に立てているので、今回の作品がさらなる突破口となり、そのための名刺代わりになる、ケンカを売り込むための作品なんだと思います。
マイソン:
結構アクション映画が多いと思うんですが、今後アクション以外でやりたいジャンルはありますか?
亜紗美さん:
やはり今一番好きなのはこういう血が出たりするアクションで今自分が居心地が良いところなんですけど、やりたい役としては他の女優さんがやりたがらないような役とか、「女優ってキレイでなきゃいけない」っていうのを振り払う役をやりたいです。
マイソン:
カッコ良いですね!
亜紗美さん:
いやいや、カッコ良く言っているだけなんですけどね(笑)。スタイルがすごく良くて目がぱっちりしていて鼻が高くって「どう私、キレイでしょ」なんていうのは腐るほどいるわけじゃないですか。そのなかで、自分の生き様を叩き付けられるのって、みんながやりたがらないところを敢えて堂々とやるっていうことだと思っているので、アハハハハ。だからケンカ売っていきますよ(笑)。
マイソン:
楽しみにしています!では最後に、映画好き女子に向けて女子的見どころをお願いします。
亜紗美さん:
『女体銃〜』というのは、皆さんがあまり触れたことがないようなジャンルの作品かもしれませんが、これを機に選り好みしないで観て欲しいと思います。『女体銃〜』はハードボイルドでありラブストーリーで、残酷な仕打ちに対して誰しもが感じる「命を何だと思っているんだ!」という怒りがテーマの根底にあり、一方で血を観ることによって興奮する、欲情するみたいな、“男”“女”じゃなく“人間”としての本能についても描いています。ただのエログロナンセンスな映画だと思わずに観て頂ければありがたいです。
2014年6月20日取材
2014年7月19日より新宿バルト9ほかにて全国順次公開
※7月18日にアキバシアターにて完成披露上映会開催
監督・脚本:光武蔵人
出演:亜紗美/成田浬/鎌田規昭/マシュー・ミラー/ディーン・シモーン
配給:マクザム/FAITHentertainment
大財閥の息子、浜崎に妻を殺されてから復讐だけを誓い生きてきた“マスターマインド”は、マユミという名の女の命を金で買い、壮絶な特訓の末、射撃と格闘術をたたき込み、暗殺者へと育て上げる。だが浜崎を暗殺できるのは難攻不落の陸の孤島“The Room”にいるときのみ。そして、そこに武器を所持して入るにはマユミの体内に銃を埋めこむしかなく…。
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