自分の命の重さや、自分の存在の価値、若さの価値なんて、普段あまり考えることはないですよね?でも、苦難が自分の前に立ちはだかって負けそうなとき、何もかもがイヤになったとき、なんとなく毎日が過ぎていくだけでどこか物足りないときに、自分の価値を自覚することで、力が湧いたり、やる気が出たり、変わるチャンスが訪れます。
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<この映画が教えてくれた“命の価値”> |
これまでテレビ番組や、書籍、映画などでも何度も取り上げられてきた日本の特攻隊。「死んで帰るのは恥。非国民」とまで言われてしまう時代に、当時の兵士たちは本当はどんな気持ちで戦っていたのか。本作は戦闘シーンなどにも凝っていますが、感情面にも重きを置いて描かれており、主人公である宮部久蔵(岡田准一)の生き方、彼に関わるうちに変化していく人たちの様子に、人間の命の重さを痛感させられます。主人公の宮部久蔵はただ自分が助かれば良いというのではなく、立場は関係なく人の命の重さを知り大切にする人物。戦死した人々にはそれぞれに家族がいること、一人の死は国にとっては大した重みがないとしても、家族や愛する人たちにとってはかけがえのない命であり、その人がいなくなることで家族や友人たちがどれだけ悲しみ、辛い思いをするのかをわかっています。 もし辛い境遇のなかで「自分なんて、どうなっても良い」と考えてしまったら、自分がいなくなったあとに残された人たちのことを考えてみましょう。自分がいなくなることを悲しんでくれる人がきっといるはず。そして自分の命がずっとずっと昔から繋がっている命だということ、その命はいろいろな人の命の犠牲によって生かされた命でもあることを本作は教えてくれます。自分の存在、命の重さは自分が思っている以上に重いのかも知れないと気付けたら、少し生きる勇気が湧いてきます。 |
17歳
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<この映画が教えてくれた“若さの価値”> |
彼女は性的に早熟なようで、物語の冒頭から性的欲求を示す行動が描かれています。そんな彼女は初体験でがっかりしたからなのか、はたまた好奇心なのか、大人の男を相手に売春を始めてしまいます。これだけの美女であり、まだ17歳。もちろん、商売上は年齢を偽っていますが、バレる人にはバレてしまいます。それを逆手にとり横暴な態度をとる男もいれば、その若さに溺れる男もいます。そこそこ怖い思いもしているのに、イザベルはなかなかやめません。 彼女の危ないところは自分をわかっていないところ。若さは武器でもあり、弱さでもあります。それは若さに価値があるからとも言えるけれど、同時に自覚がなく無防備であることも示しています。こういうタイプの女子は、貞操観念について説教しても無駄ですが、あとあと過去を振り返って後悔してもどうしようもなくなるのが一番心配ですね。本当に大切な人が出てきたときに罪悪感に苛まれたり、過去のことが何かのきっかけで明るみになったときにもしかしたら偏見を持たれるかも知れません。そして世の中も厳しいですが、絶対に騙せないのは自分。自分は何をやってきたか全て知っています。若いときに若さの大切さは気付けないものですが、気付こうとする努力は大切です。 |
自分で自分を大切にしている人は、きっと周囲からも大切にされていることが多いと思います。自分の価値をわかっていないと、不幸な状態で満足してしまうことにも繋がります。自分には価値があり、幸せになる権利があると思っていれば、きっと何事も好転するはずです。
2014.1.14 TEXT by Myson