辛いとき、誰でもわが身を守ることで必死になります。でも、そんなときこそ人間力が試されるのでしょう。今回は、貧しく辛い環境のなか、自分だけでなく周囲に幸をもたらした者たちの物語をご紹介します。
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<3人の少年たちの強さ> |
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<野球を愛した選手の思考> |
実話をもとに描かれた本作。勤勉勤労の日本人たちは、どんなに不当な悪環境でも耐えて真面目に働いていました。カナダに移住したことで、差別とも戦わなくてはいけなかった日本人たちは、進学も思うように行かなかったり、就職もままなりません。移住者たちの子どもたちは、日本へ帰る方が楽だと考える人もいたかも知れません。でも、親たちがカナダへ来たからこそ今自分たちがこうして野球ができるんだと感謝する者も。どんな苦境にいても、何か幸せな要素を見つけ出せる精神力。だからこそ、彼らの野球が、観る人々に希望を与えたのでしょう。 |
今回ご紹介した2作品とも、貧しいのは自分たちのせいではありません。それでも、主人公たちは環境や人のせいにすることなく、その場でできるだけのことをして戦っています。貧しく苦しい環境になっても、心は負けない。心まで貧しくなれば、希望も見出せません。とても難しいことですが、辛いときこそ自分が試されるとき。自分との戦いに勝てば、きっと光が見えてくると思います。
2015.1.13 TEXT by Myson