世の人々全員の幸せは、共通ではありません。人にどう見えようと本人が幸せならば幸せ、人には幸せそうに見えても本人が不幸に感じていたら不幸なのだと思います。そこで今回は、「他人のものさし」をテーマに考えてみます。
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<再起の方法は自分次第> |
![]() 一般人でも世間のものさしで自分の幸福を計る人のほうが多いですが、脚本家のように他者から評価される職業の人はなおさらそうなってもおかしくありません。でも、華やかな世界でちやほやされることが本当に幸福なのかは人によって異なるでしょう。さらにキースの場合は、過去の自分と今の自分で、幸福感も少し変化したようです。“今”の自分のものさしで、自分の幸福を計れば、もっと幸せに近づけそうです。 |
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<どう死ぬかは、倫理的視点だけで決められない> |
![]() でも、本作を観ていて思うのは、最終的な判断はやはり本人の意志で、「どうこの人生を終わらせたいか、どんな自分で終わりたいか」ということによるのではないかと思います。自分で自分の人生を終わらせられるとしたら、自分はどういう決断をするのか…、そんなことを考えさせられますが、自分の人生の終わりを自分で決められることは、とても尊いことであることも実感します。 |
今回ご紹介した作品は、“セカンド・チャンス”“人生の終わり”についてをテーマにしたものですが、こういった状況に関わらず、年齢や性別、国籍などにも関わらず、自分のものさしを持って生きるほうが、より幸せな人生を送れるのではないかと思います。他人のものさしで生きている限り、ゴールは見えないし、自分の人生を人に評価される状況自体が不幸ですよね。他人のものさしなんて関係なく、自分が不幸か幸福かを認めれば、どんな行動をすべきかもわかります。
2015.11.9 TEXT by Myson