神はいるのか?それは誰もが一度は考える疑問です。特定の宗教の信者でなくても、神の存在を信じる人もいるでしょうし、全く信じない人もいます。どう考えようと自由だと思いますが、今回は神の存在について考えずにはいられない作品をご紹介します。
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<沈黙のなかに、神の声を聞く> |
![]() 本作で、ポルトガルからやってきた司祭である主人公には何度も難しい選択が訪れます。強い信仰心を持った主人公は、自分の身がどうなろうと揺らぎませんが、信者が危険な目にさらされるのを見て、何が“神が正しいとする選択”なのか、わからなくなっていきます。“神の声”を、彼は正しく聞かないといけないわけですが、結局導き出すのは自分。そう思うと、“神は自分とともにある”と思えてなりません。私は無宗教ですが、人それぞれに神のような存在がいると考えています。うまく表現できませんが、選択を間違えればまたヒントをくれたり、正しければ正しいのだと思えるサインをくれたり、姿や声はわからなくても、その存在を感じられる体験は誰にでもあると思います。本作は、姿は見えず、声が聞こえなくても、神の存在をすごく感じさせてくれます。 |
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<生かされる命> |
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神はいるのか、いないのか。それは“神”という存在なのかどうか。考え方はいろいろあると思います。はっきりとイメージできたほうが受け入れやすい人はそれはそれで良いだろうし、漠然としていても信じられる人もいるし、それも自由だと思います。答えは結局、「神のみぞ知る」ですものね。
2017.1.10 TEXT by Myson