生活の大半の時間を使う仕事は、お金のためだけでなく、人生を大きく左右する要素。何のために働いているのか、本人にしっかり自覚がないと、職選びも難しければ、継続するのも難しいと思います。今回は、仕事とは何かを考えさせられる映画をご紹介します。
ツイートハクソー・リッジ
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<命を奪い合う戦場で命を救う仕事をする> |
「戦場で人名を救う人がいても良いではないか」と説き、銃を携行することを断固拒否し、衛生兵として命を救うという立場を貫いたデズモンド。絶壁の上の戦場で激しい銃撃戦が行われ、仲間達が撤退した後も、彼は負傷者を探しては応急処置を行い、たった一人で絶壁から兵士達を安全な場所に下ろしていきます。周りにはまだ敵がいて、自身の身が危ないにも関わらず、敵味方関係なく負傷者を助けるデズモンド。彼の働きぶりは、仕事というよりも使命、天命でやっているのだと思わせるものがあり、今までにないやり方、仕事だったり、常識を覆す事でも、理屈じゃなく魂でやるべきと感じる事があるなら、それを信じるべきだなと思わせてくれます。 |
ちょっと今から仕事やめてくる
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<真面目ゆえに自分を追い込む> |
上司の一方的な罵声にも、自分に足りないところがあるんだと思い、苦境でも一生懸命成果を出そうと励む青山。でも過度のストレスと、睡眠不足などで、精神的にも身体的にも限界が訪れます。そんな時、幼馴染みだと名乗るヤマモトにたまたま遭遇し、天真爛漫なヤマモトと交流することで徐々に青山は生気を取り戻していきます。ただ、ここから青山に本当の試練が訪れます。その展開は映画で観て頂くとして、両親の苦労を見てきた青山は、せっかく就職したのだからとブラック企業でも我慢して真面目に働いています。でも、彼を見ていると、毎日をやり過ごすのがやっとで、努力が報われる様子もありません。不況で就職難だからと、簡単に会社を辞められないと思うのは当然だし、努力と忍耐は必要ですが、自分のためにならない仕事をずっとやっている状況を見ていると、給料よりももっと大事な事があるのにと思えてなりません。昔とは違い、今は選択肢がたくさんあります。本当に怖がるべきなのは、会社を辞めることではなく、自分を見失うことではないでしょうか。 |
やりたい事、得意な事、お給料、このすべてが揃う仕事を最初から見つけるのは至難の業です。だから、一歩一歩経験を積んで、徐々に自分の理想の仕事を見つけていけば良いのではないでしょうか。もちろん忍耐も必要ですが、1つ1つ一生懸命やってみて、これは違うなと思ったら、次に進む。最初から自分のやりたい仕事、やるべき仕事がわからない人はなおさら苦労すると思いますが、周囲がどう評価するかは関係なく、自分が仕事に何を求めているのかを考えることから始めれば、徐々に鮮明にわかってくると思います。
2017.6.12 TEXT by Myson