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『白ゆき姫殺人事件』
2014年9月3日ブルーレイ&DVDリリース(レンタル同時)
2014年8月9日部活実施
TSトーキョー社内にて
鑑賞会&座談会
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映画批評&デート向き映画判定
中村義洋監督インタビュー
プレミア舞台挨拶
★「SNSや女子社会における危機管理を調査!」アンケート結果
★「女の怖さは女が一番知っている!?」アンケート結果
※一部、ネタバレする箇所があります。
マイソン:まず感想をお願いします。
Aさん:おもしろかったです。自分なりにいろいろと考えながら観ましたが、自分の予想とは外れた結末になりました。本当に赤星(綾野剛)みたいな人がマスコミにいたら怖いし、世の中に警鐘を鳴らす映画ですね。
Bさん:思いもしていなかった結末が良かったし、おもしろかったです。観る前は、リアリティのある怖い話を想像していたんですけど、ワイドショーのシーンとか、結構可笑しくて笑えました。
Cさん:人間みんな勝手だなって感じました。ツイッターやフェイスブックって今はすごく身近じゃないですか。適当なことでもみんな信じちゃうし。それで違う説が出てきたら今度はそっちに乗って、でも常に自分だけを守ろうとしていますよね。この映画は、人が物事の表面だけを見て踊らされていることをサラッと描いていましたが、それは今の社会の意識がサラッとしていることと同じだと思いました。
マイソン:今の時代をすごく象徴していましたね。Dさんはどうですか?
Dさん:ネット上で交わされている情報を人が都合良く解釈する感じが怖かったです。観る前は、殺人のシーンがもっと生々しく描かれていて、ドキドキするような話かと思っていたので、あのくらいがちょうど良くて、安心して観られました。
Eさん:私はポスタービジュアルくらいしか知らなかったので、最後にエンドロールで、原作が湊かなえって出て、なるほどと思いました。女の人たちの会話がすごくリアルで、会社の女同士のちょっとチクチクする会話とか、嫌みな感じとかがわかるなと思いました。
マイソン:では、登場人物のなかで一番怖かったのは誰ですか?
Fさん:やっぱり赤星じゃないですか。あとは会社の同僚のみっちゃん(小野恵令奈)。どこのグループにも必ずああいう想像力がたくましい子っていますよね。本当にイヤな子でしたね(笑)。
マイソン:そうですよね〜。私は城野美姫(井上真央)の大学時代の親友(谷村美月)が一番ヤバいんじゃないかと思いました。そこまで個人情報出しちゃダメでしょってことを言っていて、一番危険なタイプかと。
Dさん:私も彼女が一番ムカつきました。混乱に乗じて良い人アピールしたり、余計なお世話という感じがして嫌です。
マイソン:親友ごっこみたいな感じですよね。でもああいうのって女子っぽいですよね(苦笑)。では、三木典子(菜々緒)みたいな人に今まで遭遇したことはありますか?
Cさん:いますよね〜。けど極力接点を少なくしようって意識しているので、直接の友だちにはいません。
Eさん:会社で気を使いながら過ごしているなかで、例えば「それ、かわいいね」って言ったのに対して、素っ気なく「ありがとう」って言われたり、そういうのって会社の女子のやり取りのなかで日常的にありますよね。
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マイソン:皆さんはSNSを利用していますか?
Aさん:私はフェイスブックに登録していますが、自分で書き込みはしていません。やっぱり映画みたいなことがあると怖いですよね。でも友だちが見てって言うから、一応登録はしていて見ています。なので友だち申請も知っている友だちだけ承認していて、知らない人に申請はしたことがありません。
Cさん:私も投稿するよりも見る方が多いです。もともと仲が良い人や知り合いからの友達申請は承認しますが、ちょっと知っている程度の人から申請がくることもたまにありますよね。「どうしてあなたに私のプライベートを公開しなくちゃいけないの?」って思うし、そういう人と繋がるのが嫌ですね。でも知っている人は仕方なく承認するだけして、自分が投稿するときは誰が見ても良いような内容しか書かないようにしています。
Fさん:私はSNSの不特定多数っていうのが嫌いですね。何があるかわからないし、できるだけ個人情報を出したくありません。あとは、すごく親しい友だちとメールしているときでさえ、相手が忙しかったのか短い言葉で返事がきて、「何か怒らせた?」って、深読みしちゃうこともあるじゃないですか。それが全然知らない人たちとなると怖いんですよね。
マイソン:確かにそうですよね。今回の映画みたいなこともあるかも知れませんし、上げちゃいけないような情報や写真を上げて騒ぎになることも結構ありますよね。
Dさん:私はフェイスブックに抵抗があって、ずっとやっていなかったんですけど、友だちの子育て記録とか、久しく会っていない友だちの近況を知ることができるのは良いなと思って始めました。基本的には見るばっかりですが、もし投稿するとしたら楽しかったことだけをアップするとか、自分のなかでルールを決めて使っています。
マイソン:映画のなかでは、SNSが炎上したシーンもありましたが、実際にそういう場に遭遇したことはありますか?
Eさん:よく芸能人が「ツイッターが炎上しました」とか言っていますけど、実際に遭遇したことはないですね。私の場合、ツイッターは単純に情報収集のツールとしてしか使っていなくて、これから行く場所の情報を得るために検索をすることがあります。例えば「渋谷、雨」で検索すると、「今、渋谷で雨が降ってきた」って書いた人のツイートが出てきて、情報が早く得られるのが便利ですね。
一同:その使い方は、スゴイ!
Bさん:私も電車の運行状況を調べるときに検索することがありますよ。
マイソン:ツイッターは、そういう使い方もアリですね!
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マイソン:綾野剛がテレビマン役でしたが、最近のテレビのニュースを観ていてこういうことってよくあるなとか、こういうニュースは信用できないとかありますか?
Aさん:小保方さんの件とかそうですよね。最初に取り上げたられたときは「すごい」って騒いで、論文の件が出たら急にネガティブに騒いで、マスコミって恐いなって思いました。
Eさん:リポーターの人の意見が強くて、私的な部分が見え隠れしていることがあるなって思います。もちろんワイドショーとかニュースで流れる報道が100%の真実だとは思っていなくて、なんとなく信じられるところだけを信じて、自分のなかで落としどころを作るみたいな感じです。
Fさん:コメンテーターもそうですよね。「この人、女優じゃなかったっけ?」みたいな人がいたり。あとは、最近あった女子高生が同級生を殺してしまった事件で、何か今回の映画のように視聴者のイメージを誘導しているところがあるように思います。この映画って、パロディっぽく見えるけどかなり現実的に描かれていますよね。
マイソン:では、この映画をどんな人にオススメしますか?
Fさん:現代の問題なので、やはりSNSを何も考えずに軽く使っている人が観るべきだと思います。これからSNSを使うようになる子どもに、道徳的に観せても良いかも知れません。
Dさん:私は同世代の友だちにオススメしたいです。あとは原作者の湊かなえの話をしたいから友だちと観たいです。
Cさん:私はSNSを頻繁に使っている人で、すごくプライベートな内容ばかり書いている人とか、「今どこで、この人と一緒にいます」とか、勝手に載せちゃう人に観て欲しいですね。
Bさん:モラルがない人に特に観て欲しいです。でも、そういう人って「私は違う。ここまでやっていない」と思って、何も響かない可能性もありますよね(笑)。
Fさん:じゃあそういう人たちだけを集めて、鑑賞会をするしかありませんね(笑)。
Eさん:そのあと全員のツイッターをチェックですよね!どれだけ変わるのか興味深いですね。
掲載した以外にも、SNSの機能についてや、最近起こった事件についての話でもトークに華が咲きました。皆さんの話を聞いていて、やはりSNSにしてもニュース報道にしても、自分自身である程度ラインを決めて上手く付き合っていかないといけないんだなと感じました。
映画のなかでは、主人公の本当の人物像がテレビ報道やSNSでの投稿によりどんどんわからなくなっていきます。観る側もかなり翻弄される本作ですが、どこに真実があるのかぜひ見極めながら観てみてください。
2014年9月3日ブルーレイ&DVDリリース(レンタル同時)
監督:中村義洋
出演:井上真央/綾野剛/蓮佛美沙子/菜々緒/貫地谷しほり/金子ノブアキ
発売・販売元:松竹
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映画批評&デート向き映画判定
中村義洋監督インタビュー プレミア舞台挨拶
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人里離れた国定公園で、美人OLの惨殺体が発見された。この殺人事件の真相をそれぞれに憶測する声がツイッターでささやかれるなか、被害者を知る人物の発言がワイドショーに取り上げられ、ますます噂の拡大は加速。そして、被害者の同僚の一人、城野美姫に疑惑の目が向けられ…。
©2014「白ゆき姫殺人事件」製作委員会 ©湊かなえ/集英社
2014.8.9 event